共生社会実現に向けての課題と対策についての大学入試小論文解答例です。
共生社会実現に向けての課題と対策
「共生社会」の実現に向けて、地域社会が解決すべき課題は、現在、社会的に排除されている人々を結び付けて、つながりのある社会をつくっていくことである。
このことは、資料A-1より「社会的排除」とは労働市場から追い出され、社会の仕組みから脱落し、人間関係から遠ざかり、自尊心が失われ、徐々に社会から切り離されることで、孤独な状態になってしまうと述べられている点。また資料 A2 から、経済的排除、政治的排除、社会的排除の三つの観点より家族、地域、職域から排除されている人々を社会が包摂していくべきとしている点からも明らかである。
私は、これらの原因として核家族化を挙げる。具体的には、資料2-Bで述べられているように、単身世帯、高齢者単身世帯、ひとり親子ども世帯といった世帯がここ三十年で増加しており、今後も増えると予想されている。核家族化すると、他人のみならず家庭内でもコミュニケーションの機会が減り、社会の中から孤立しやすくなると考える。特に高齢者単身世 帯といった世帯では、核家族化することで孤独死に繋がってしまう恐れがあると考える。
課題を解決するために私が出来ることは、核家族化することで特に問題となっている高齢者単身世帯などの世帯に対して、地域社会の一員として行政と共に手厚い支援を行うことである。具体的には、生活の支援や他者との共生を実現するために交流会を行うことを考える。
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