国際関係学部の大学入試志望理由書の例

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国際関係学部の大学入試志望理由書の例です。

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大学入試志望理由書の例(国際関係学部)

私は将来、国連の開発計画UNDPで働きたい。それは国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載されている国際目標の一つとして「すべての人が公平で質の高い教育を受ける」ことが世界にとって大きな意義を持つと考えているからである。特に子供たちのために「学べる環境、努力することができる環境」を整備する一助になりたい。

小学生の時にシスターから世界には学校に行けず、食べるものもなく満足な医療を受けられずに放置され亡くなっていく人々がいると聞いた。この話から、私は貧困問題の解決を念頭に置くようになった。発展途上国の医療水準の低さ、経済的事情により十分な教育を受けられない子どもたち、貧困や自然災害、紛争による食糧不足など、これらは簡単に解決しきれない問題だと気づいた。この問題解決のためには、まず教育の普及が大切だと思う。識字率を上げ、就職の支援を行い、ITを駆使することで従来の「学校」という枠組みを超えて、遠隔地や夜間でも教育を受けられるようにするなど、様々な援助が必要だろう。

問題解決を目指した大学での学びの準備として、一年次、二年次を通して、スーパーグローバルハイスクールの授業や校外でのフィールドワークに励んだ。そこで課題構想力、プレゼンテーション力、デザイン思考力、ビジネス構想力を学んだ。部活動としては3年間を通し演劇部に帰属した。人を魅了する表現力や舞台の作り方、皆で一つのものを作り上げる達成感を学んだ。文化祭や体育祭などの校内行事では実行委員として全校生徒をまとめる力を身に着けた。これらの経験から「何事にも臆さずチャレンジする精神」、そして成功あるいは失敗の体験から得るものは必ずあり、それは決して無駄にはならないということを学んだ。これにより、以前よりもより多くの物事に進んで取り組むようになった。また、以前は自身ですべてを抱え込み、人に頼る、ということができなかったが今の自分は支え支えられていることに気づき、心的余裕を持てるよう成長できた。

次のステップとして大学進学を考えた。そこで貴学を知ることになった。その理由は三つある。第一に基幹教育で英語やフランス語など実践的な外国語能力を身に着けるための言語文化科目が充実している。二、三年次では、共通基礎科目でSDG’sについてデザイン思考からアプローチする授業やエリア横断科目として文理関係なく選考できるようプログラム編成されている。四年次は複数の学問分野を組み合わせ、一年を通して自分の課題とする問題の解決法に多角的に取り組むことができる。

第二に国連で活動経験をお持ちで、現在、社会開発などの研究をされている教授や人間中心デザインなどを研究されているA教授など、豊富な知識や経験をお持ちの先生方のもとでデザイン思考やデジタルな視点を学び、貧困や教育の問題について考えたい。貧困問題は教育だけでなく多くの課題が複雑に絡み合っている。解決のためには「様々な学知を適切に組み合わせること」が必要だと思うからだ。高校時代、この多角的な視野を持ち物事の解決に挑戦し続けてきた。入学後も挑戦し続ける人でありたい。

第三に、留学プログラムが充実していることだ。全員必須の留学のため交換留学制度においての留学先の大学の数が多い。また、これに加え、海外インターンシップや海外ボランティア、海外フィールド調査などもあり、学びたい専門分野を海外で習得することも可能となっている。将来の目標のため、留学によって現状やすでに行われている解決策などを知り、経験を積むことができるようになっている。

入学を許可されたら、問題解決のための研究や、発展途上国でのITを駆使する従来とは違う学校設立やITや医療、道路などのインフラ整備に携われるよう知識や経験を積みたい。以上の理由からぜひ私を貴学部で学ばせてほしい。

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大学入試志望理由書(国際関係学部)のアドバイス

1. 構成と論理の明確化
段落構成を整理することで、文章がより読みやすく、主張が一貫したものになります。例えば、次のように構成を再整理すると、論理の流れが強化されます。

1段落目:UNDPで働きたい理由と目標(現在の第1段落に相当)
2段落目:小学生の頃の経験から貧困問題に関心を持つようになったエピソード(現在の第2段落に相当)
3段落目:高校での経験とスキル(現在の第3段落に相当)
4段落目:貴学の志望理由(三つのポイントを簡潔に整理)
5段落目:大学での学びと将来の展望(入学後の計画)

2. 詳細な内容のバランス
現在の文章では、特定の経験やスキルに対する説明がやや冗長になっている箇所が見受けられます。例えば、演劇部での経験や全校生徒をまとめた実行委員のエピソードは、貧困問題や教育問題への解決アプローチと直接的に関連しない部分があるため、少し簡潔にまとめることができます。

(例)演劇部を通じて培った表現力やチームで一つの目標を達成する力は、国際的な問題を解決する上で重要なスキルだと考えています。

のように、直接的に学びに結びつけて簡潔に表現しましょう。

3. 具体的な将来のビジョン
大学で学びたいことや将来実現したいプロジェクトについての説明は非常に良いですが、もう少し具体的に「従来とは違う学校設立やITや医療、インフラ整備」などに関するビジョンを補足すると、さらに説得力が増します。

(例)特に発展途上国におけるオンライン教育のインフラ整備や、現地での学習支援にITをどのように応用できるかを研究したいと考えています。

のようにすると、具体性が増し、目標が明確になります。

4. 一貫性を保つための語彙選択
「貴学を知ることになった」という部分や、「SDGsについてデザイン思考からアプローチする授業」という表現は、やや突然現れる感があります。これらの部分について、背景説明やつながりを示す一文を追加すると、自然な流れになります。

(例)国際的な課題解決のためには、多角的な視点と実践的な知識が必要だと考え、貴学に興味を持ちました。

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大学入試志望理由書(国際関係学部)の全体修正案

私は将来、国連開発計画(UNDP)で働き、世界中の子供たちが平等に質の高い教育を受けられる環境を整えることに貢献したいと考えています。この目標は、国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に基づいています。特に、「学べる環境、努力できる環境」を整えることは、貧困や教育格差を解消するための重要な要素であり、発展途上国におけるこれらの問題を解決するために尽力したいと思っています。

小学生の頃、シスターから「世界には学校に行けず、食べるものもなく、医療を受けられないまま命を落とす人々がいる」という話を聞きました。この出来事をきっかけに、貧困問題に関心を持つようになりました。発展途上国では、医療や教育が不十分で、貧困や自然災害、紛争による食糧不足も重なり、さまざまな課題が複雑に絡み合っています。これらの問題解決には、まず教育の普及が必要だと考えています。識字率の向上や就職支援、さらにIT技術を活用した遠隔教育の導入など、多様なアプローチが求められるでしょう。

高校時代、私はスーパーグローバルハイスクールのプログラムに参加し、フィールドワークや課題解決に取り組む中で、課題構想力やプレゼンテーション力、デザイン思考を学びました。また、演劇部で3年間活動し、表現力やチームワークを通じて一つの目標を達成する喜びを経験しました。さらに、文化祭や体育祭では実行委員として全校生徒をまとめる役割を担い、リーダーシップや協調性を養いました。これらの経験から、「何事にも臆せずチャレンジする精神」を身につけることができ、失敗からも学びを得ることの大切さを実感しました。

大学進学を考える中で、私は貴学に強く惹かれました。その理由は三つあります。第一に、基幹教育で充実した外国語プログラムが提供されている点です。英語やフランス語など、実践的な語学力を養う授業を通じて、国際的な問題に対応するためのコミュニケーションスキルを高めたいと考えています。第二に、SDGsに基づいたデザイン思考やエリア横断型の授業が魅力的だからです。私は、貧困問題が教育だけでなく、医療やインフラ、経済とも密接に関わっていることを理解しており、多様な学問分野を組み合わせることで解決策を見出すアプローチを学びたいと思っています。貴学では、文理を問わず学際的なプログラムが提供されており、井上滋樹教授など、社会開発や人間中心デザインを専門とする教授陣の指導の下で、多角的な視野から問題解決に取り組む力を養いたいと考えています。第三に、貴学が提供する留学プログラムの充実度です。全員必須の留学制度を通じて、海外での学びを深めることができる点に大きな魅力を感じています。交換留学先の大学の選択肢が豊富であることに加え、海外インターンシップやボランティア、フィールド調査など、実際の現場での経験を積む機会も多く用意されています。将来、国際的な課題解決に取り組む上で、これらの経験は大きな財産となるでしょう。

貴学に入学できたら、これらの環境で多くの学びを得て、発展途上国における教育やインフラの課題に対する解決策を探求したいと考えています。具体的には、ITを活用した遠隔教育の普及や、医療・インフラの整備に携わり、現地の子どもたちが平等に教育を受けられる環境を整えるためのプロジェクトを立ち上げたいです。以上の理由から、ぜひ貴学で学ぶ機会をいただきたいと考えています。

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