獣害の問題点と解決策についての大学入試小論文解答例

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農業における獣害問題についての大学入試小論文解答例です。

【問題】農業における獣害問題について、その問題点と解決策について、あなたの考えを論述しなさい。

【ある人の解答例】獣害の問題点と解決策について

獣害の問題点は、クマやシカなどによって起こる食害である。なぜならば、 食害によって作物の収穫量が減少すると、その分私たちが食べられる作物の量も減少するからだ。さらに、シカは木の皮や植物も食べるため、木を何度も植え直す事で地盤が弱くなり、災害が起きやすくなり、植物が減るとその植物を 餌としている虫が絶滅する可能性もある。

このような問題を解決するために私は作物や食害を防ぎたい場所に電気柵をつけるべきだと考える。なぜならば、電気柵をつけることで食害を防ぐことが できるからだ。

しかし、電気柵をつけ続けた場合、作物の収穫量は上昇するが、動物は食料を探しに人が住む街に降りてきてしまう可能性もあるため、食害問題を別の問題を起こさずに解決するためには、動物が住む場所の増加や去勢などの個体数 管理を電気柵と合わせて行う必要も考えられる。

私は、食害問題解決のために作物や食害を防ぎたい場所に電気柵を設置すべきだと考える。しかし、電気柵を設置した影響で別の被害が起こってしまう可能性も考慮して、動物の住む場所の増加や去勢、やむを得ない場合は個体数の管理についても考えなければならない。

【講評・添削抜粋】獣害の問題点と解決策について

<講評>
獣害の問題点について明確に述べ、電気柵を設置することで食害を防ぐという解決策を提案しています。さらに、電気柵の設置に伴う新たな問題点についても触れており、包括的な視点を持っている点が評価できます。

<より高得点を目指して>
【1】具体的な事例やデータを示すことで、主張の説得力が増します。例えば、電気柵が実際にどの程度効果を発揮したのか、過去の成功例を挙げると良いでしょう。


(例文)
電気柵を設置することで食害を効果的に防ぐことができる。例えば、北海道のA地域では、2015年に電気柵を導入したところ、翌年の作物の被害が70%減少したというデータがある。また、奈良県のB農村では、電気柵を設置したことにより、シカによる食害がほぼゼロになり、収穫量が約30%増加したという報告もある。このように、電気柵は効果的な対策となり得る。

【2】問題点を指摘しているので、その電気柵を設置するという具体策をどうやって実現するのか記述できるとよかったです。

なぜ、これまで電気柵の設置が実現しなかったのだろう。と考えみましょう。
・設置費用がかかるからかな? 
・その対象となる私有地を管轄する住民が、設置の仕方がわからないかな? 
・そもそも、電気柵の設置を反対している人がいるのかな?
たとえば、設置費用がかかるとすると、行政などの補助金制度を充実させるのが、実現策になるでしょう。

<別の解決策>
音や光を利用した動物忌避技術などもあります。

(例文)
音や光を利用した動物忌避技術の導入も検討すべきである。これらの方法を組み合わせることで、より効果的に食害を防ぎつつ、動物との共存を図ることができると考える。例えば、愛媛県の果樹園では、音響装置を設置することでイノシシの侵入を防ぎ、果樹の収穫量が維持されている。

<構成案>
<原文をもとにキーセンテンスのみ>
(問題点)獣害の問題点は、クマやシカなどによって起こる食害である。
(理由)なぜならば、 食害によって作物の収穫量が減少すると、その分私たちが食べられる作物の量も減少するからだ。
(解決策)解決するために私は作物や食害を防ぎたい場所に電気柵をつけるべきだ。
(実現方法)一方で、電気柵を設置には~が懸念される。~することで、電気柵の設置は実現できると考える。
(反駁)しかし、電気柵の設置が実現しても、動物は食料を探しに人が住む街に降りてきてしまう可能性もある。それには、動物が住む場所の増加や去勢などの個体数管理を電気柵と合わせて行うことで対応する。
(まとめ)以上のことから、私は、食害問題解決のために作物や食害を防ぎたい場所に電気柵を設置すべきだと考える。 

<添削1>
(原文✕)しかし、電気柵をつけ続けた場合、作物の収穫量は上昇するが、動物は食料を探しに人が住む街に降りてきてしまう可能性もあるため、食害問題を別の問題を起こさずに解決するためには、動物が住む場所の増加や去勢などの個体数管理を電気柵と合わせて行う必要も考えられる。
(修正案)しかし、電気柵をつけ続けた場合、作物の収穫量は上昇する。一方で、動物は食料を探しに人が住む街に降りてきてしまう可能性がある。このため、食害問題と別の問題を起こさずに解決するために、動物が住む場所の増加や去勢などの個体数管理を電気柵と合わせて行う必要もある。
→一文が長すぎです。「~し、」「~が、」と続くときは、そこで一旦、文を切ります。

<添削2>
(原文×)私は、食害問題解決のために作物や食害を防ぎたい場所に電気柵を設置すべきだと考える。しかし、電気柵を設置した影響で別の被害が起こってしまう可能性も考慮して、動物の住む場所の増加や去勢、やむを得ない場合は個体数の管理についても考えなければならないと思う。
(修正案)以上のことから、食害問題解決のために作物や食害を防ぎたい場所に電気柵を設置すべきだと考える。→まとめに相当する最後の段落は、前段の同じことを繰り返している印象を与え、字数稼ぎと判定される可能性もあるので、簡潔にまとめましょう。削った字数分を(実現方法)に充てるといいですね。

小論文
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