地球温暖化についての大学入試小論文解答例

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地球温暖化についての小論文解答例【全学部共通】です。

【問題】図は大気中と海水中の二酸化炭素濃度および海水のpHの推移を示したものである。この図から読み取れることについて以下の注意事項に従ってあなたの考えを800字以内で述べなさい。

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地球温暖化についての小論文解答例

この図から読み取れる現象は三点ある。まず一つ目は大気中の二酸化炭素濃度が1950年から絶え間なく増え続けていることである。二つ目は海水中の二酸化炭素が1990年から増え続けていることが示されている。三つ目は海水pHが1990年代から下がり続いていることである。

大気中の二酸化炭素濃度の増加の原因としては、工場や自動車などの大気汚染が原因と考えられ、また海中の二酸化炭素濃度の原因としては地球温暖化の影響によるものと考えられる。

これらが続けば、地球上の自然、気候、地形に異常をきたし、やがては人々の命や生活を守れなくなるだろう。そうならないためには、各国が工場から排出される二酸化炭素を減らす努力を確実にしていくことが最重要だと考える。さらに、エネルギーにおいても、火力発電、原子力発電、化石燃料などのエネルギーから太陽光発電、バイオマス発電、床発電などといった新エネルギーや再生可能エネルギーに転換することで二酸化炭素の排出量を削減できるのではないかと考える。

また、私たちも日ごろの生活の中で、省エネ生活をすることが重要だ。例えば、自動車での通勤を電車、バスと言った公共機関を使うようにし、どうしても移動する際に自動車が必要な場合はガソリン車ではなく、電気自動車やハイブリッド車といった環境に優しい自動車を使い、また、微々たるものではあるが、レジ袋やペットボトルなどのゴミとなってしまうものからマイバッグや水筒などの繰り返し使えるものを積極的に使い、二酸化炭素排出を抑える努力を惜しまないようにするべきだ。また、農業においても地産地消を促進することで輸送する際に排出される二酸化炭素の排出量を減らすことが出来ると考える。

小さい事だと思えることでも、日々、意識して地球にやさしい生活をすることが、結局は、私たちの地球、命、生活を守る近道なのだと、私は考える

地球温暖化についての講評一部公開

地球温暖化に関する情報を明確に説明し、対策を提案しています。問題提起や提案がしっかりとされており、基本的な構造も整っています。より具体的な情報や背景を加え、提案をより実現可能なものにすると、論文がより深い洞察と影響力を持つものになるでしょう。

【改善点】
論文の構成:論文の構成や論理的な流れが明確であるかを確認してください。導入、本文、結論が適切に設定され、内容が整理されていることが重要です。

引用と根拠:あなたの主張や提案を支持するために、信頼性の高い情報源やデータを引用しましょう。科学的な研究、統計データ、学術論文などを引用できるときは、積極的に記述しましょう。

提案の具体性:提案した対策が具体的で実現可能なものであることを確認しましょう。エネルギー転換や省エネルギー生活などの具体的なアクションプランを示すことができるとよかったです。

原因の詳細な説明:大気中の二酸化炭素濃度の増加の原因が「工場や自動車などの大気汚染」とされていますが、これをもう少し具体的に説明し、科学的な背景やメカニズムを追加するといいです。

【より高みを目指して】
自分が分かること、知っていることを羅列しただけの印象です。
そういう印象をもたれるのは、「接続詞(赤)」の使い方に工夫がないからです。また、「話し言葉に近く回りくどい(青)」箇所が目立つからでしょう。

地球温暖化についての添削一部公開

(添削➊)接続詞について
また、また、また、と3連続! いつまで、またが続くのってなってしまいます。
Aが最重要であるって言っているのに、さらに、また、また、また、ってのもおかしいですよね。最重要って何?ってなります。

案としては、
これらが続けば、地球上の自然、気候、地形に異常をきたし、やがては人々の命や生活を守れなくなるだろう。
考えられる対策は大きく5つある。
1つ目は~だ。
2つ目は~だ。
3つ目は~だ。
4つ目は~だ。
そしても最も重要なのは~だ。

というように、箇条書き風にして、最後に最重要なことを持ってくるとか。工夫の余地はあります。

(添削➌)話し言葉に近く回りくどいことについて その1
(原文×)また、私たちも日ごろの生活の中で、省エネ生活をすることが重要だ。例えば、自動車での通勤を電車、バスと言った公共機関を使うようにし、どうしても移動する際に自動車が必要な場合はガソリン車ではなく、電気自動車やハイブリッド車といった環境に優しい自動車を使い、また、微々たるものではあるが、レジ袋やペットボトルなどのゴミとなってしまうものからマイバッグや水筒などの繰り返し使えるものを積極的に使い、二酸化炭素排出を抑える努力を惜しまないようにするべきだ。
(修正案)2つ目は、私たちの日常生活で、省エネを日課にすることだ。例えば、緊急の場合の除き、自動車での通勤を電車、バスと言った公共機関を使用だ。自動車を電気自動車やハイブリッド車への転換も一つだろう。ゴミを減らすのも有効だ。たとえば、レジ袋やペットボトルでなく、再利用可能なマイバッグや水筒などにする。このように日常で可能な省エネはある。
⇒一文が長すぎです。

(添削➎)話し言葉に近く回りくどいことについて その2
(原文×)小さい事だと思えることでも、日々、意識して地球にやさしい生活をすることが、結局は、私たちの地球、命、生活を守る近道なのだと、私は考える
(修正案)このように二酸化炭素の排出削減に目を向けて生活することが、地球の環境保全、ひいては私たちの生活を守るのだと私は考える。
⇒一貫して、二酸化炭素の排出削減について述べてきているわけですから、簡潔に、このように二酸化炭素の排出削減に目を向けて生活することが、大事なんだというニュアンスのまとめでいいですよね。

よく挙げられる地球温暖化に対する対策

■温室効果ガスの削減

  • 再生可能エネルギーの促進 (太陽光、風力、水力など)
  • エネルギー効率の向上 (省エネルギー機器の利用など)
  • 無ガス排出のオプションの検討 (電気自動車、電気化石燃料、非発生エネルギー供給)

■持続可能な交通手段の促進

  • 公共交通機関の拡充と利用の促進
  • 歩行や自転車の利用の奨励
  • 道路輸送の効率化と渋滞の軽減

■森林保護と森林再生

  • 恒久的な森林保護地域の設定と拡大
  • 森林の持続可能な管理と再植林プログラムの推進
  • 適切な森林伐採や荒廃の防止

■持続可能な農業と食品生産

  • 有機農業や持続可能な農業手法の促進
  • 食品の廃棄物削減と再利用の推進
  • 低温の保存とトランスポートの効率化

■建築物と都市のエネルギー効率の向上

  • エネルギー効率の高い建物の設計と建設
  • 施設のエネルギー消費の監視と削減
  • 持続可能な都市計画と排水処理の改善

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