挫折した経験についての大学入試小論文解答例【全学部共通】です。
挫折した経験についての小論文解答例
【問題】あなたがこれまでに経験した挫折や困難はどのようなものであったか,具体的な事例をあげ,その挫折や困難をどのように克服したかについて600以内で述べよ。
挫折した経験についての意見
挫折や困難という言葉を聞くと、悪いイメージが思い浮かぶ。しかし、人生において一度は経験しておくべきだ。なぜならば、挫折や困難から得られるものがあるからだ。
挫折した経験の具体例
では実際に、どのようなものが得られるのだろうか。小学4年生から6年間、卓球に没頭していた。中学の部活動では部長もし、最後の夏の大会に向けて熱くなっていた。しかし、挫折を経験したのは、その大会の3ヶ月前だった。坐骨神経痛を患い、整体師の先生からは早く治っても2ヶ月はかかると言われたのだ。
「もういいや」と諦めかけていた時に脳裏に浮かんだものがあった。それは、部長としての責任感と、6年間懸命に励んできた自分の姿だった。諦めかけていた弱い自分を押し殺し、完治に全力を注いだ。すると1か月前に治ったのだ。けれども困難はまだ続いた。大会2週間前に風邪を引いたのだ。咳が止まらず声も出しずらくなった。負けず嫌いな私は、 大会前に
このような状況に陥ってしまったことが悔しかった。何とかしようと、毎日のように病院に通い、ネブライザーという咳を止める機械で大会の前日に治ったのだ。
挫折した経験から学んだこと
私はその時2つのことを感じだ。それは、周りの環境に恵まれていたことに感謝することと、最後まで諦めなければ運が味方してくれるということだ。
したがって、挫折や困難から乗り越えた先にある経験は、人生の宝となるのだ。
挫折した経験についての小論文の採点と解説
<採点>
50/100点
<講評ハイライト>
「周りの環境に恵まれていたことに感謝すること」ことについて、もう少しわかりやすく記述できるとよかったです。原文のエピソードから想像してアドバイスすると、
・整体師が懸命に治療してくれて大会までに完治したこと(これは想像)
・担当医が、ネブライザーという咳を止める機械を提案しれたこと。
・連日、病院まで送り迎えしくれた親(これも想像)
・見かねた部員たちからの励ましがあった(これも想像)
以上のことは、私に勇気をくれた。そのことには本当に感謝している。
などといった内容かな。
挫折した経験についての添削一部公開
【添削➋】
「では実際に、どのようなものが得られるのだろうか。」と述べているので、「何を得られたか」明記したほうがいいですね。原文を参考にすると、最後の行は「挫折や困難から乗り越えた先にある経験は、人生の宝を得ることになる。」というような締めになるでしょう。
【添削➌】
(原文×)咳が止まらず声も出しずらくなった。
(修正○)咳が止まらず声も出しづらくなった。
⇒辛い(つらい)から派生ですね。
(修正◎)咳が止まらず声が出にくかった。
⇒原因と結果としたら、こちらがいですね。(原因)咳が止まらない(結果)声が出にくい
【相反するので注意】
・諦めかけていた弱い自分を押し殺し
・負けず嫌いな私は
⇒前者は「部員たちの励ましもあって」などプラスの言葉にするといいでしょう。
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