子どもの目標設定の仕方の小論文解答例【教育学部】人文科学系です。
子どもの目標設定の仕方の小論文解答例
【問題】(略)初めての成功にA子さんは大喜びの様子です。B先生もまるで自分のことのように一緒になって喜びます。そして次の瞬間、A子さんはB先生の顔を見上げて、こうつぶやきました。「やったよ…B先生。これでもう、逆上がりはやらなくていいんだね。」
設問 あなたがもしこのB先生の立場にあったとしたら、A子さんのつぶやきを聞いた経験から、何を学び取ろうと考えますか。B先生になったつもりで、あなたの考えを800字以内にまとめなさい。
子どもの目標設定に対する意見
私はA子さんのつぶやきを聞いて、まずは体育の授業の意義を生徒に理解してもらうことが最も大事だとわかった。鉄棒であれば、握力や腕の筋力などを鍛えることができる。これらを鍛えることでどのように役に立つのかというところまで教師は生徒に教えるべきである。
目標の立て方具体例
私はA子さんのつぶやきから、「逆上がりの練習が苦痛であり、早く出来るようになって練習から逃れたかった」というような思いが伝わってきた。体育の授業において「逆上がりが出来るようになること」という単純な目標を掲げるだけでは、その目標を達成してしまえばそこで学びは尽きてしまう。だから、体育だけに限らず全ての授業において今後の生活にどう繋げていくかを明確にすることでそこで得た学びを今後に生かすことが出来るはずだ。
目標の立て方の違った視点
確かに、体育は個々の運動能力も問われるため得意な人と苦手な人で二極化することがある。だから、体育の授業自体を苦痛に思う生徒も少なくない。しかし、体育の授業ではスポーツを通して生徒一人一人の健康を増進させたり、集団競技で協調性を高めたりすることが出来る。そして、上手くできなかった時にどうすれば上手くいくのか試行錯誤したり、友人と教え合ったりするような成功に至るまでの過程もとても重要だ。何故なら、この過程を経たことによって今後自分が困難なことに遭遇した際に自らの力で解決策を見出すことが出来るようになるからだ。
目標の立て方の注意点
生徒は「成功しなければならない」という固定観念にとらわれつつある。だから、教師は個々の運動能力によって評価を付けてはならない。そして成功するまでの過程がいかに大事で、何のためにこの授業をするのかということを生徒にきちんと伝える必要がある。
子どもの目標設定に対するまとめ
以上のことから、私は全ての授業において何のためにこの授業を行うのか、今後にどう生かすことができるのかを事前に生徒に理解してもらうことが大事であると考えた。
子どもの目標設定の仕方の小論文の添削一部公開
「だから」は使用しても構わないですが、違う言葉で代用できるときは、その方が望ましいときが多いです。文の繋ぎがスムーズになり、作文風な幼稚っぽさもなくなります。
たとえば
△学びは尽きてしまう。だから、体育だけに限らず
↓
〇学びは尽きてしまう。それを回避するためにも、体育だけに限らず
△固定観念にとらわれつつある。だから、教師は個々の運動能力によって評価を付けてはならない。
↓
〇固定観念にとらわれつつある。そのことを鑑みれば、教師は個々の運動能力によって評価を付けてはならない。
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