生物多様性についての大学入試小論文解答例【全学部共通】です。
生物多様性についての大学入試小論文解答例
<構成>
1.生物多様性についての意見
2.生物多様性についての考察
3.生物多様性の価値交換の具体例
生物多様性についての意見
生物多様性の定義は混沌としてきている。この言葉は社会的関心をもたらした一方で、概念的に多くの異質なものまでをも取り込んでいる。そして、生物多様性条約においては一見相反する「保全」と「利用」のふたつの目的が掲げられたことによって、生物多様性は誰のものかという点が問題になっている。さらに、今日の動向はそれの経済価値にも言及し、市場メカニズムによる保全を国際的に協力して行おうとしている。
生物多様性についての考察
生物多様性の利用と保全の議論の中で地域の役割についてはまだ曖昧となっている。そこで、生物学者は生物相互のつながりに価値を見いだした。生物学者はそれらが相互に繋がることが大事だと述べ、生物多様性に使用価値と交換価値を見いだした。今日では関係価値によってグローバル経済における交換価値の枠組みでの生産者-消費者の距離を縮めようとしている。
生物多様性の価値交換の具体例
映画「この世界の片隅に」が良い例だ。この映画はクラウドファンディングを活用して作られたものだ。見てみたい、応援したいと思った消費者が生産者に出資するこの仕組みはまさに関係価値の象徴と言える。実際にこの映画はクラウドファンディングによって支援者3374人から資金が約3900万円集まり、日本アカデミー賞を受賞するなど大成功を収めた。こういった形態の商品生産が増えていくことで、国際的に関係価値が定着していくだろう。このように、私たちは生物多様性を保存しながらの経済活動を行うというバランスのとれた新たな価値を見つけなければならない。
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