大学入試小論文解答例|生活習慣病の原因と背景を仮説で考察する

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大学入試小論文では、与えられたデータや現象から生活習慣病の背景や原因を論理的に説明する力が求められます。本記事では、糖尿病や肥満の増加傾向を示すグラフをもとに、経済成長や食生活の欧米化、自動車普及などの社会的要因がどのように生活習慣病に影響しているかを、仮説を立てて考察する例文を紹介します。これにより、受験生はデータの読み取り方や論理的な文章構成のポイントを学ぶことができます。

【問題】①~④の4つのグラフから読み取れることをもとに、これら4つの現象を同時に説明できる仮説を立て、それを400字以内で説明しなさい。

グラフ①からは、糖尿病患者数

グラフ②より、自動車保有台数

グラフ③からは、コメの消費量

グラフ④においては、男性の肥満者数

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生活習慣病のデータの読み取り方や論理的な文章構成のポイント

1. データの読み取り方

(1) 時系列の変化に注目する

自動車保有台数や肥満者数、糖尿病患者数などの変化を年ごとに追い、増減の傾向を確認する。

例:1980年から2005年で自動車保有台数が約2倍に増加している → 生活様式の変化を示唆。

(2) 相関関係の可能性を考える

異なるデータ同士の関係性を考える。

例:コメ消費量の減少と肥満者数の増加 → 食生活の欧米化による高カロリー摂取の影響を推測。

(3) 数値の具体性を押さえる
  • 「約二倍」「25%減」「800万人増」など、具体的数値で変化の大きさを把握。
  • データの根拠を示すことで論理の説得力が高まる。
(4) 背景・要因に着目する
  • 経済成長や社会文化の変化(自動車普及、洋食文化の浸透など)が健康行動に与える影響を考える。
  • データを単なる数字としてではなく、社会現象や生活習慣の結果として読み解く。

2. 論理的な文章構成のポイント

(1) 導入

まず、データの概要を簡潔にまとめる。

例:「1980年から2005年の25年間で、自動車保有台数は約2倍に増加し、コメの消費量は約25%減少したことが分かる。」

(2) 仮説の提示

データに基づき、生活習慣病増加の原因や背景を仮説として示す。

例:「経済成長に伴う自動車普及や食生活の欧米化により、運動不足と高カロリー摂取が進み、肥満者数が増加したと考えられる。」

(3) 因果関係の論理展開

データ→仮説→結論の順で、因果関係を明確に。

「自動車普及→運動不足増加」「肥満増加→Ⅱ型糖尿病患者増加」のように矢印で論理を意識。

(4) 結論

全体の現象を統合的に説明する。

例:「これら四つの現象を統合すると、生活習慣病の増加は社会的・生活習慣的要因によるものと考えられる。」

(5) 表現・言葉遣い
  • 「考えられる」「分かる」などの口語を学術的表現に置き換える。
  • 「推察される」「示される」「〜が確認できる」などで説得力を増す。
まとめ
  • データは数字・傾向・背景をセットで読み取る
  • 仮説はデータから自然に導き出す
  • 論理展開は「データ→原因→結果→結論」の順で明確化
  • 具体的数値と学術的表現を使い、説得力のある文章にする
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生活習慣病の背景・原因の仮説について解答例

グラフ②より、自動車保有台数は1980年から2005年の25年間でおよそ二倍に増加していることが確認できる。また、グラフ③からは、コメの消費量が約25%減少したことが読み取れる。さらに、グラフ④においては、男性の肥満者数が年々増加しており、その増加数はおよそ800万人に達していることが分かる。そして、グラフ①からは、糖尿病患者数が25年間で約二倍に増加したことが示されている。

これらのデータから、次のような仮説が導ける。まず、グラフ①および②の動向から、高度経済成長に伴う自動車の普及や生活様式の欧米化が進んだことが考えられる。その結果、日常生活における身体活動量の低下と、高カロリー食の摂取増加という生活習慣の変化が生じたと推察される。加えて、グラフ③および④の状況からも明らかなように、これらの要因により肥満者が増加したものと考えられる。そして、肥満者の増加に伴い、遺伝的要因によるⅠ型糖尿病ではなく、生活習慣が主な原因となるⅡ型糖尿病の患者数が増加したと考えるのが妥当である。

以上を踏まえ、私は自動車の普及と食生活の欧米化、肥満者数の増加、糖尿病患者数の増加という四つの現象を統合的に説明できる仮説として提示する。

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