大学入試において、文学部の志望理由書はあなたの学びたい意欲や思考力を伝える重要な書類です。しかし、「何を書けば良いかわからない」「文章が抽象的になってしまう」と悩む受験生も少なくありません。本記事では、文学部志望理由書の書き方のポイントを整理し、実際の解答例も紹介することで、具体的なイメージを持ちながら作成できるように解説します。
文学部志望理由書の書き方のポイント
1. なぜ文学部かを明確にする

- 文学部で学ぶことで何を深めたいのかを具体的に書く。
- 「文章を書く力を伸ばしたい」「文学作品を通して人間理解を深めたい」など、自分の学びの目的を示す。
- 抽象的な表現だけでなく、具体的な関心分野(小説、詩、演劇、言語学など)を入れると説得力が増す。
2. 自分の経験や興味と結びつける

- 読書経験、創作活動、研究・探究活動など、文学に関心を持ったきっかけを具体的に書く。
- 「なぜその経験が自分に影響を与えたのか」を丁寧に説明する。
- 自分の興味と文学部の学びがどうつながるかを示すことが大切。
3. 大学・学部の特色との関連を示す

- 大学の文学部が提供する授業・研究分野・ゼミなど、自分の学びたいことと関連づける。
- 「○○教授のゼミで××を学びたい」「貴学の図書館や学術環境で研究を深めたい」と具体的に書くと評価されやすい。
4. 将来の展望を含める

- 文学部で学んだことを将来どのように生かしたいかを書く。
- 教育・出版・編集・文化事業・研究など、自分のキャリアや社会との関わりを意識する。
5. 文章構成と表現に注意

読みやすい構成:導入 → 自分の経験・関心 → 大学で学びたいこと → 将来展望。
- 抽象的表現は避け、具体例や体験を交えて書く。
- 文法・語彙・文章の論理性に注意する。
6. オリジナリティを出す

他の受験生と差別化するため、自分独自の経験や考えを中心に書く。
「なぜ自分が文学を学びたいのか」を自分の言葉で伝えることが重要。
文学部の大学入試志望理由書の例
私は貴学文学部への入学を強く希望します。昨年の学園祭を訪れた際、学生たちが自らの関心を追求し、学問に対する情熱を持って活気ある大学生活を送る姿に感銘を受けました。講演会での質疑応答では、学生が積極的に学びを深める様子が印象的で、私も貴学で学びたいという思いが一層強まりました。また、父が貴学文学部の卒業生であり、幼少期から語学に親しんできた環境も、貴学を志望する大きな理由です。
私の学問への興味は、読書体験を通じて育まれました。小林善彦の『フランスの知恵と発想』を読み、異文化の価値観やコミュニケーションの違いについて深く考えるようになりました。高校ではフランス語を学び、社会問題に関する議論に積極的に取り組むことで、異文化理解への関心がさらに高まりました。貴学の言語プログラムや異文化交流センターで学ぶことで、語学力と国際的視野を深め、他者と協力しながら異文化を理解する力を養いたいと考えています。
また、フランス語フェスティバルでの劇の翻訳経験を通じ、文化と言語の違いに触れ、相互理解の重要性を実感しました。この経験を貴学の国際交流イベントで活かし、多様なバックグラウンドを持つ学生と学び合うことで、協働力やコミュニケーション能力をさらに高めたいです。
さらに、心理学への関心も私の学びの柱です。村田剛の『心理学に興味を持ったあなたへ』を通じて心理学の社会的意義を理解し、学校での臨床心理士によるカウンセリング経験から、心理学の治療的可能性に強く惹かれました。貴学文学部の心理学コースは、初歩的知識から専門研究まで幅広く学べるとともに、ブリッジ科目制度により語学と心理学を柔軟に組み合わせられる点が魅力です。これにより、国際的な視野を持ちつつ、他者理解や協力力を身につけたいと考えています。
以上の理由から、私は貴学文学部で語学・心理学・異文化理解の学びを深め、将来は多様な価値観を理解し活かす力を持つ人材として社会に貢献したいと考えています。貴学での学びを通じ、自身の成長と社会への貢献を実現することを心から期待しています。
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