理学部の大学入試志望理由書の例

理学部志望理由アイキャッチ画像 志望理由
スポンサーリンク

理学部化学科の大学入試志望理由書の例です。

スポンサーリンク

理学部の大学入試志望理由書の例

私は将来、SDGsの達成に一翼を担う材料の開発に携わりたいので、貴学理学部化学科を志望する。私が最初に材料の開発に携わりたいと考えたのは、高分子化合物を学んだときだ。それからは、衣類の組成表示の化合物がより身近に感じられるようになった。また、化合物の性質を理解したことで、私の中に新たな選択の基準が発生した。

更に、私が化学とSDGsの関係について考える大きなきっかけとなったのはロフテックだ。ロフテックはアウターウェアに使用される高機能化繊中綿で、ダウンやフェザーの代わりに使用されている。ダウンやフェザーの代替品が必要になった理由を調べると、ダウンの需要が高すぎることが分かった。トレーサビリティが整ったダウンを供給する企業がある一方で、ダウンの供給が間に合わないことを理由に水鳥が動物福祉に反して非人道的に飼育されていることを知った。実際に、私はロフテックが使用されたジャケットを愛用しているが、ダウンに引けを取らない保温性、軽量性がある。更に、撥水性に長けている点は湿度の高い冬の日本海側で大いに役立つ。また、昨今のヴィーガン人口の急増により化学製品の需要も高まっていると考えられる。このことから、限りある資源を枯らさないために代替の材料を開発したいと決心した。また、居住する地域の気候や個人の思想、文化、宗教などの制約がある中で、化学で選択肢を増やしたいと考えた。

環境の変化を敏感に感じ取り、社会の動向を踏まえた材料を開発するには、貴学が実践する「くさび型教育」は適している。特に、高学年でも人文社会科学系の教養科目を履修する点は非常に魅力的だ。複雑な社会の構造を認知した上で、身につけた高い専門性でより適確に環境問題に切り込んだ材料の開発ができると確信した。また、豊富な大型研究機器を利用開始する際の充実した支援も魅力的だ。貴学に入学した暁には、それらを用いて材料の評価を重ねたい。

今後、かつてない加速度で変化していくであろう環境に即座に化学で対応できる技術者になるために、貴学への入学を強く志望する。

スポンサーリンク

理学部の大学入試志望理由書の添削

1. 導入部分を強化する
冒頭の「SDGsの達成に一翼を担う材料の開発」という目標は素晴らしいですが、さらに具体的に「どの分野のSDGsに貢献したいのか」や「どのような材料開発を通じて社会に貢献したいのか」などを補足すると、読者の関心を引きやすくなります。

例:「私は、SDGsの目標12『持続可能な生産と消費』の達成に向け、限りある資源を活用した持続可能な材料の開発に携わりたいと考え、貴学理学部化学科を志望する。」

2. エピソードの深掘り
ロフテックのエピソードはとても具体的で良いですが、「高分子化合物を学んだとき」の部分をもう少し詳しく述べると、あなたの興味がどのように芽生え、深まっていったのかがさらに伝わります。

例:「高分子化合物を学んだ際に、分子の構造や性質がどのように材料の特性に影響を与えるかを知り、身近な製品の組成表示にも興味を持つようになった。例えば、衣類の化合物がどのように機能し、環境への影響を与えるかを考えるようになった。」

3. 動機の強調
動物福祉やヴィーガン文化の例は、環境問題への関心が広範囲に及んでいることを示しています。これをもう少し強調して「持続可能性」や「社会的責任」に対するあなたの意識を強く示すとよいです。

例:「このような現状を受け、私は持続可能な社会を目指すために、限りある資源を無駄にしない代替材料の開発が不可欠だと感じた。また、文化や宗教、思想に応じた多様な選択肢を提供するためにも、化学の力を駆使して選択肢を増やすことができると確信している。」

4. 志望理由の明確化
「くさび型教育」や「人文社会科学系の教養科目の履修」について言及している部分は素晴らしいですが、どのように「環境問題に切り込んだ材料の開発」に役立つかをもう少し具体的に述べると、志望理由が一層明確になります。

例:「貴学の『くさび型教育』によって、複雑な社会構造や文化的背景を理解し、それに基づいて材料開発を行うことで、単に科学的に優れた材料を作るだけでなく、社会的な持続可能性にも配慮したソリューションを提供できると考える。」

5. 結論を強化
最後の部分で再度、「具体的な目標」に触れて結びつけると、文章全体が一貫して強く締まります。

例:「私は、これからも持続可能な社会を目指し、化学を通じて新しい材料を創出し、SDGsの達成に向けた貢献を果たすため、貴学での学びを最大限に活かしたいと強く思っている。」

スポンサーリンク

理学部の大学入試志望理由書の全体修正案

私は、SDGsの目標12「持続可能な生産と消費」の達成に向け、限りある資源を活用した持続可能な材料の開発に携わりたいと考え、貴学理学部化学科を志望する。この目標に強く惹かれたきっかけは、高分子化合物について学んだ際に、分子の構造や性質が材料の特性に大きな影響を与えることを知ったことにある。それ以降、衣類の組成表示に記載された化合物が非常に身近に感じられるようになり、日常的に使われる材料の選択基準が自分の中で変わっていった。

また、私が材料開発とSDGsの関係を強く意識するようになったのは、ロフテックという高機能化繊中綿を知ったことが大きなきっかけである。ロフテックは、ダウンやフェザーの代替として使用されるが、私はこの技術がダウンの過剰な需要により非人道的に扱われる水鳥の問題に対処する一つの解決策であることを知り、非常に感銘を受けた。実際にロフテックが使われたジャケットを愛用しており、ダウンに劣らない保温性と軽量性を実感している。特に、撥水性が高い点は湿度の高い日本海側の冬に大いに役立っている。また、ヴィーガン人口の増加や動物福祉への関心の高まりにより、化学製品の需要が今後さらに高まると予測している。こうした背景から、限りある資源を枯渇させないための代替材料の開発に携わりたいと強く決意した。化学の力を通じて、居住地域の気候や個人の思想、文化、宗教といった多様な制約に対応できる選択肢を提供することが目標である。

貴学の「くさび型教育」は、環境問題に迅速かつ的確に対応するための材料開発に最適な教育システムであると考える。特に、専門性を深めつつも高学年でも人文社会科学系の教養科目を履修できる点が非常に魅力的である。複雑な社会の構造を理解し、それを踏まえた上で持続可能な材料開発に取り組むことができると確信している。また、貴学が提供する豊富な大型研究機器と、それを用いる際の手厚い支援も大きな魅力である。これらの環境を活用し、材料の評価と開発を進めていきたいと考えている。

私は今後、環境の変化に即座に対応できる技術を持つ化学者として、社会に貢献していきたい。貴学での学びを通じて、SDGs達成に向けた材料開発に取り組むことができると確信しているため、貴学への入学を強く志望する。

志望理由
スポンサーリンク
大学入試志望理由書完成講座
大学入試志望理由書完成講座のご案内です。総合型選抜(AO入試)、学校推薦型選抜(公募推薦・指定校推薦)などで必要な「志望理由書」の完成講座です。添削は、プロの講師が完成までお手伝い。追加料金なしで、納得いくまで添削が可能です。志望理由書の作成でお困りの方はぜひ。
シェアする

コメント

テキストのコピーはできません。