一票の格差についての大学入試小論文解答例です
一票の格差について
<構成>
第一段落:一票の格差是正に反対
第二段落:一票の格差是正に反対の理由
第三段落:一票の格差是正に反対の根拠1
第四段落:一票の格差是正に反対の根拠2
第五段落:一票の格差是正の良い面
第六段落:一票の格差についてまとめ
一票の格差是正に反対
近年、一票の格差を是正しい投票価値の平等の実現をすべきだという意見がある。 格差の是正はそれほど大事なのだろうか。一票の格差の是正はそれほど大事ではないと考える。
一票の格差是正に反対の理由
なぜなら、国会議員の定数を削減しようという世論があり、一票の価値が小さい都市の定数を増やすのではなく、一票の価値の大きい地方の定数を減らす必要があるからだ。さらに、格差の是正以前に、若者の政治への関心や投票率をあげ、住民の意志に基づいた政治の実現を目指すほうが優先すべきだと考える。
一票の格差是正に反対の根拠1
地方議員は、地元の声を国政に届けている側面がある。そのため、住民年対に最大限利益があるように目標や政策をたてることが多い。若者の都市への移住が増え、地方では高齢者の割合が高いなかで、地方議員の定数を減らすと、高齢者中心の目標や政策をたてるようになる。その結果、ますます著者は減り高齢者の割合は高くなり、過疎化や限界集落化などの問題が生じる。
一票の格差是正に反対の根拠2
また、若者の政治への関心が無く、投票率が低い場合、高齢者中心の政治となるので、学校で政治参加の必要性を学ぶ機会を増やしたり、インターネット投票を拡大したりするなど、投票しやすい環境を作るべきだ。
一票の格差是正の良い面
確かに、日本国憲法十四条で保障されている「法の下の平等」に違反しているので、格差是正を優先すべきだという意見も十分理解できる。しかし、それ以上に若者の政冶参加への対策の方が優先すべきだ。
一票の格差についてまとめ
以上のことから、一票の格差を是正して、投票価値の平等の実現を目指すことは重要でないと考える、
【新しい視点】選挙について
➊選挙区割りの変更。1票の格差が平等になるように、住民の数によって、議員定数を決める。
➋都市集中機能分散。大都市に人口が集まりやすい構造の転換。人口が分散することで自ずと一票の格差は是正される。ひいては、地方自治体の財源不足、限界集落化などの問題も解決に向かう。
➌世代間議員定数制の導入。これは、各世代から同数の政治家を選ぶ方式。たとえば、20代も30人、60代30人など、どの世代に同じ数の政治家が誕生する。今の政治家は、高齢者ばかり。高齢者ばかりで、若者世代は、自分たちが投票しても変わらないという意識が根付いている。世代間議員定数制の導入により、自分たちの世代からも政治家が生まれることになり、投票行動が変わると思われる。
➍クアドラティックボーティングの導入。これは、投票者はひとり99ポイント持っていて、1票を入れようと思えば1ポイントなのですが、1票以上同じ候補に入れようとすると以下になります。
2票 2×2 = 4ポイント必要
3票 3×3 = 9ポイント必要
4票 4×4 = 16ポイント必要
9票 9×9 = 81ポイント必要
99ポイントなので最大限9票入れたとしても18ポイント余ります。そうすると他の候補者にも票を入れないといけないことになります。そうやって政治の独裁化や民主主義の陳腐化を防ぎ、支持者以外の政策や意見に触れるよう促していきます。
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