牛のゲップによるメタンガスについての大学入試小論文解答例

牛のゲップによるメタンガスについての大学入試小論文解答例です。

牛のゲップによるメタンガスについて

地球温暖化の原因の4パーセントは、牛のゲップによるものだといわれている。しかし、ゲップによってメタンを排出するという生理機能により悪者扱いされるというのは仕方のないことなのだろうか。私は、牛を悪者とする考えは間違いだと考える。

牛は私たちに肉や乳製品として恩恵を受けているからだ。牛肉・チーズ・牛乳などは牛たちのおかげで食べることができている。仮に、地球温暖化のため牛を悪者だと考えるのならば、車のように代用できるものから二酸化炭素を減らす方向に向かうことが賢明だからだ。

問題にある自動車の二酸化炭素の排出量と牛のメタンの排出量を例に考える。現在、地球は温暖化の危機にさらされている。そのため、地球温暖化を進行させないために二酸化炭素やメタンの排出量を減らす動きは活発的に進んでいる。私は、排出量を減らそうという動きは正しいと思う。排出量を減らすには、排出量の少ないエコなものに代用する必要がある。これには車が最適である。車はあくまで移動手段である。移動手段となる他のものには、電車やバスがあげられる。電車やバスは二酸化炭素を排出するものの、車と比べて多くの人を運ぶことができるため、結果として全体での二酸化炭素排出量は減ると考える。

一方で、牛は、豚肉、鶏肉、ヤギのミルクなど同じ類のものはある。しかし、牛の生産物とは似ても似つかず代用できない。また、牛のゲップの元であるメタン菌は牛が食事をするためには欠かせない。牛にとってメタン菌は必須であり、生理機能の 1 つなのだ。

自分たちの行動は変えずに生理機能によりメタンを排出する牛を悪者扱いすることは、あってはならない。私は、自動車と違い代用できない牛を悪者だという考えは間違いと考える。