他責思考についての大学入試小論文解答例

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他責思考についての大学入試小論文解答例です。

筆者の元には仕事に関する相談が届く。しかし、その中に相談者自身の主張を含む相談は無い。自分が直面している問題にも関わらず、それらを社会の責任にし、他人事のように語るコメントばかりである。筆者は、人々が自己の問題に対して自発性を示さず、傍観的である現実に情けなさを感じている。筆者の「なんだかなあ」という気持ちは、自発性に欠如し、他責思考ばかりを働かせる日本人の現状に対してであると理解できる。

著者が言うような「自分の責任」ということについて、あなたが考えることを六百字以内で述べなさい

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他責思考について

筆者は、日本社会の抱える労働環境や住環境の諸問題が解決しない訳は、我々が主体的に行動を起こさず、常に傍観するのみであるからだと主張している。つまり、社会問題の未解決は我々自身の責任である、というのである。

私は、筆者の意見に与しない。むしろ、他責思考は問題解決に寄与すると考える。問題を他者の責任として共有することは、より多数の人に問題を認識させる手立てとなるからである。

男女間の賃金差問題は、近年、解決に向かいつつある。この問題の表面化には、一部の女性が社会全体に向けて抗議をした背景がある。すなわち、女性が「性を理由とした賃金格差は、社会の男女平等観が欠如しているからだ」という、社会という他者に退位して赤リン追求をした一例であるといえよう。もし、女性たちが低賃金を自身の我慢不足であるなどと自己責任にしていたら、賃金差問題は表面化せず、現在のような男女格差改善への動きは起きていなかっただろう。自責思考は、問題解決にはならないのである。

無論、問題の責任を他者のものにすることは、多方面からの反発を招きうる事は確かである。しかし、過去の例からも、他責思考に基づく言動は、社会全体の問題に対する理解を深化させ、結果的に、問題解決に繋がるのである。

よって、私は、他責思考こそが諸問題を解決すると考える。

アドバイス一部抜粋

【反駁のところが弱いのかな。】
Aさんの意見である他責思考をみんなが持ってしまったら、問題解決に向けて、誰も動かないなのではないだろうか。つまり、「誰かが動いてくれるだろう。」という思考に陥ってしまって。
→この意見に、どう反論するでしょうか?

反駁を記述する際には、自分の主張、解決策に対して、具体的にどのような反論がくるかを想定して、それに対して反論し返すというようなイメージですね。

「多方面(注➊)からの反発を招きうる事は確かである。」と記述しましたが、多方面からの反発の具体的なもの1つ記述して反論するとよかったですね。

(例①)
無論、問題の責任を他者のものにすることは、その結果、「誰も解決へ動かなかったらどうするのか。」など多方面からの反発を招きうる事は確かである。しかし、「   」ある。

(例②)
無論、問題の責任を他者のものにすることは、その結果、「誰も解決へ動かなかったらどうするのか。」という意見もあるだろう。しかし、過去の例からも、他責思考に基づく言動は、社会全体の問題に対する理解を深化させ、結果的に、問題解決に繋がるのである。

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