肉や乳製品の生産や消費を減らす運動についての大学入試小論文解答例です。
消費活動についての小論文
肉や乳製品の生産や消費を減らす運動に賛成
私は欧米を中心に広がっている肉や乳製品の生産や消費を減らす運動に賛成である。なぜならば家畜を育てることは私たちにとって利点がほとんどないからだ。
賛成である理由
まず、ウシが一年間に排出するメタンの量が、地球温暖化を促進する。地球は、二酸化炭素やメタン、フロンといった温室効果ガスが地表から放射される熱を吸収することで暖められている。
しかし現在、産業活動が活発に行われていることが原因で温室効果ガスの量が増えている。この状況を食い止めるために、二酸化炭素を排出する自動車から電気自動車や水素自動車への転換を求められていたり、電化製品を過剰に使用し続けないようにしたりと私たち一人ひとりが省エネルギーに取り組んでいる。
賛成である根拠①
これらのように私たちは努力すれば温室効果ガスの排出を減らすことができるが、ウシはそうはいかない。ウシは一年間におよそ2.1トンのメタンを排出する。これは自動車が8000km走った時の二酸化炭素排出量と同じものだ。この結果から、ウシを育てることは地球温暖化を進めてしまう一因であるとわかる。
賛成である根拠②
次に同じ土地でウシを育てる場合と野菜を育てる場合では、かかる費用や土壌が異なる。ウシを育てる場合、ウシの飼料のためのトウモロコシや小麦を購入しなければならず、野菜を育てることと比べて費用がかかる。また放牧により土壌が劣化し、植物に養分が行き渡らず森林破壊にもつながってしまう。
代替案
そうはいうものの私たちは肉や乳製品を一日に一回は食べており、嫌いな人などほとんどいないだろう。この状況下でウシを食べることを制限する運動は難しいかもしれない。しかし今、動物性の肉に代わった代替肉である植物由来の肉が注目されている。これは一切の牛肉を使わずに牛ひき肉を再現している。そして地球にも優しい。
消費活動についてのまとめ
これらのことから、私は肉や乳製品を食べないようにする運動に賛成である。
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