障害者差別への対策についての大学入試小論文解答例【全学部共通】です。
【ある人の解答】障害者差別への対策について
この参考文献から、主に、身体障害者への差別的な文章が、長野パラリンピックの同組織委員会によるポスターに書かれていることにより、批判的な意見があるという問題点がある。だから、この問題点を解決へと導く提案の内から、精神障害者も含めた身体障害者を差別から守るための改善策として、日常面からの差別を防ぐために、家族や友人に相談するという角度からと、さらに、障害者差別解消法という角度から述べたい。
なぜなら、障がい者総合研究所の「障害者に対する差別や偏見に関する調査」によると「日常生活において、差別や偏見を受けた」と回答した者は、約60%で、「差別や偏見を受けたと感じる場所において、日常的に利用する公共交通機関」と回答した者は、約30%いるという結果だったからである。しかし、「差別や偏見を受けたと感じた場合において、家族や友達に相談をしている」と回答した者は約30%で、「専門機関に相談をしている」と回答した者は約20%いるということが分かった。
このように、努力している身体障害者や精神障害者がいる一方で、家族や友人、または専門機関にも相談していないという身体障害者や精神障害者への対策も考えなければいけないという問題が生じる。
しかし、それは、平成28年に施行された障害者差別解消法が、さらに、社会に浸透すれば、その問題への有効性は増すはずである。実際に、平成28年度の内閣府における障害者に関する世論調査によると「障害者差別解消法を知っている」と回答した者は、約20%であった。だから、さらに、障害者差別解消法の認知度を上げるには、県がハンドブックを配付することが効果的であると思われる。実際に、佐賀県の障害福祉課は「ハンドブックを約8500部作成し、県内の事業所や学校に配る」と述べている。そうすることで、さらに、障害者差別解消法を知っている者が増加すれば、さらに、身体障害者や精神障害者は、日常生活を快適に送れるはずであろう。
【講評・添削一部抜粋】障害者差別への対策について
【講評】
障害者差別の問題を具体例を通じて明確に提示し、それに対する改善策を提案しています。また、統計データや具体的な施策を引用し、説得力のある論拠を展開している点が評価されます。
【より高得点を目指して】
データの意味や背景を詳しく説明することで、採点者にその重要性を理解してもらいやすくなります。
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<例文>
障がい者総合研究所の「障害者に対する差別や偏見に関する調査」によると、約60%の障害者が日常生活において差別や偏見を経験していることがわかっている。この調査は全国の障害者を対象に行われたものであり、日常的な差別や偏見がどの程度の頻度で発生しているかを示す重要なデータである。特に、公共交通機関での差別が多く報告されており、約30%の障害者が「日常的に利用する公共交通機関」で差別を感じたと回答している。これは、障害者が移動や外出する際に直面する具体的な問題を浮き彫りにしており、社会インフラにおける差別の実態を示している。
【添削】
×だから、この問題点を解決へと導く提案の内から、精神障害者も含めた身体障害者を差別から守るための改善策として、日常面からの差別を防ぐために、家族や友人に相談するという角度からと、さらに、障害者差別解消法という角度から述べたい。
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〇よって、この問題点を解決へと導く提案の内から、精神障害者も含めた身体障害者を差別から守るための改善策を述べたい。中でも、日常面からの差別を防ぐために、家族や友人に相談するという角度からと、さらに、障害者差別解消法という角度から述べる。
→一文が長いです。
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