18歳選挙権引き下げについての大学入試小論文解答例です。
【ある人の解答例】18歳選挙権引き下げと民主主義について
「自分の人生を、自分のために、自分で選択して、自由に生きていくことができる。」これは、民主主義があるから私達の人生に保証されている。
そしてあなたが18歳になったとき、国のリーダーたちを選挙で決めて、日本をどのような国にして、どのように生活を豊かにしていくかを決める権利が与えられる。つまり、みんなで物事を話し合って進めていくから、国民一人ひとりが大切な主役なんだよ。
だけど、昔の日本は違ったんだ。生まれた時から自分の身分や職業は決まっていて、1番偉い地位の人の言うことが絶対の世の中だった。当然、一般市民が反論したり従わなかったりしたら罰を受けるし、自由は大きく制限されていたんだよ。
あなただったら、どっちの環境で暮らしたいかな。きっと現代の自由で平等な世の中の方が幸せだよね。民主主義の望ましい点は、誰もが自分のために、自分で選択して、自由に幸せを追求して生きていくことができるところにあると、私は思っているよ。
18歳選挙権引き下げと民主主義について講評・添削(一部公開)
<講評>
民主主義のメリットを具体的に説明している点が良いです。また、昔の日本と現代の日本を対比することで、民主主義の価値を明確にしています。この対比は、民主主義の重要性を強調するための効果的な手法です。
<より高得点を目指して>
冒頭の「民主主義があるから私達の人生に保証されている」という主張が少し抽象的です。具体的な事例やデータを用いて、民主主義がどのように個々人の生活に具体的な影響を与えているのかを示すと、説得力が増します。
↓
(例文)
民主主義が具体的に私たちの生活にどのような影響を与えているかについて、いくつかの例を挙げると、選挙によって私たちは自分たちの代表を選び、政府の政策に影響を与えることができるんだね。例えば、2012年の日本の総選挙では、多くの有権者が原子力発電所の再稼働問題に関心を持ち、反原発を掲げる政党が多くの支持を集めたんだよ。この結果、再生可能エネルギーの導入が進み、エネルギー政策に大きな影響を与えたんだ。
<より高見を目指して>
- 題意から推測されるのは、「民主主義」への理解なのだろうと思われます。なので、「民主主義」の精神はもちろん、その「(政治的な)民主主義のしくみ」の良さまでもう少し深く言及できるとよかったでしょう。
- 昔とはいつの時代でしょう。江戸時代のことを指しているのかな?ここは具体的な時代を述べるべきだったかな。また昔と比べるより、北朝鮮や中東アジアなど民主化できていない国との比較ということもできましたね。
- 民主主義については、以下の<視点>も参照
コメント