日本人のおもてなしの大学入試小論文解答例【文学部・国際】人文科学系です。
日本人のおもてなしの小論文解答例
日本人は、無意識のうちに身に着いた習慣によって困っている人に対して、さり気なく速やかに親切にするのが苦手である。それは自分の家族や知人を内、それ以外の人を外と区別し、そして「外」とした人とは、積極的に関りを持たない。そのことが、自分の知らない人に親切にするという行為を阻害するのである。また同様に、自分を外と判断したであろう人からの親切を素直に受け取ることも苦手である。どうしたらごく自然に親切ができるようになるのだろうか。
困っている人を見かけたら、見過ごさず、親切を実践する。高齢者や妊婦の顔色が、安堵の色に変わる光景をイメージすることができてその上、親切を実践することは自分をもほっとさせるのである。加えて、親切を素直に感謝して受けることも大切だ。以前、部活動の帰りなのか男子学生が、優先席で寝ていた。目を覚まし、前に立つ私に気づき席を譲ろうとした。私は彼を制して「大丈夫。」と断った。後日、友人にこの話をしたところ、「その生徒は勇気を奮い起し親切を実践したのだから、あなたがありがとうと感謝して席に座ることが彼の親切心を育てる。」と教えられた。
オリンピック誘致の際に世界に発信された「おもてなし」と日常の中にある「親切」は思いやりと感謝の気持ちが飛び交う心地良い社会になるのである。
日本人のおもてなしの小論文の採点と解説
<採点>
30/100点
<講評のハイライト>
(略)最後の段落は少し唐突的にまとめてしまった印象です。なので、エピソードの部分を、最後にまとめる漢字であれば最高でした。最後に、【修正案】と【構成案】を示していますので、参考に。(略)
<添削一部公開>
この課題文で「同時に」は、「日本人にも一般的な親切という態度」が大事なんですよってことを強調するための「同時に」ですね。いわゆる、「一緒に」ということではないのです。なので、「日本人にも一般的な親切という態度を身につける」にはどうすればよいかということを記述するのです。
<補足>
コメント