理想の農業についての大学入試小論文解答例

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理想の農業についての大学入試小論文解答例です。

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理想の農業について(解答例)

企業や農業従事者が農業に関するイベントを行い、農業に興味を持ってもらう。そして、イベントによって農業人口を増やし、農業従事者の高齢化問題を解決することが、私の理想の農業である。

例えば、企業の人や農業従事者が一般の人と一緒に野菜の収穫や灌水など農業の1部を行う。最後に、その農場で取れた作物で料理を作る。このようなイベントを行うことで一般の人に農業への興味を持ってもらえると考える。

しかし、これだけだと農業への興味を持ってもらえるだけで、実際に農業を営もうと考える人は少ないだろう。また、農業は害虫対策や連作防止など細かい部分まで管理をしないといけないので、農業が難しいと感じる人も多いと考えられる。

そこで、企業や公共団体などから、資金提供を預かり、大規模な農業を始める一般の人にその資金を使用したドローンなどの農業用機械を貸す。そして、農業を始めた一般の人ができるだけ、負担をかけないように農作業を行うことができる。このようなシステムを作ることで、農業に興味を持ってもらうだけでなく、実際に農業をやってみたいと思う人が増加するのではないか。

だが、資金があっても土地が無いと農業を始めることができない。この問題を解決するために、まず農業初心者は農業従事者から土地の一部を借り受けるのと同時に、放置された土地も借り受ける。続いて、農業従事者から借り受けた土地を使用して農業を行う。放置された土地は借り受けた土地で農業を行いながら、栄養与えて元の土壌に戻していく。そして、元の土壌に戻ったら、その土地を使用して農業を行い、農業従事者から借り受けていた土地を返す。この方法によって土地を持っていない一般の人でも簡単に農業を始めることができるのではないか。

以上が私の理想とする農業である。

理想の農業について(講評)

理由がない。なぜ、それが理想なのですか?それを達成したいのですか?

「イベントによって農業人口を増やし、農業従事者の高齢化問題を解決することが、私の理想の農業」と言っておきながら、農業人口が増える施策はわかりましたが、高齢化問題についての記述はありませんね。農業人口が増えることで、高齢化問題が解決すると思っているかもですが、それは論理の飛躍で、解決しませんね。高齢者は存在し続け、今後も増え続けるのだから。<論理の飛躍(例)「アイスが売れると海難事故が多くなる。」>

なので、一番簡単な修正方法は、高齢化問題を省いて「イベントによって農業人口を増やすことが私の理想の農業である。」となるでしょう。

理想の農業について(一部添削講評)

添削1
(原文✕)しかし、これだけだと農業への興味を持ってもらえるだけで、
(修正案)しかし、これでは農業への興味を持ってもらえるだけで、
→話し言葉には気をつけましょう。

添削2
(原文△)農業をやってみたいと思う人が増加するのではないか。
(修正案)農業をやってみたいと思う人が増加すると考える。

(原文△)簡単に農業を始めることができるのではないか。
(修正案)簡単に農業を始めることが可能だ。
→反語は、使用しないことをおすすめしています。使用しても1回でしょう。論文は、エッセイと違い、自分の意見に対して、その根拠を論理的に展開していくものです。意見や根拠なのですから、言い切りましょう。エッセイであれば、その解切りではありません。
エッセイ…特定の文学的形式を持たず、書き手の随想(思ったこと・感じたこと・考えたこと)を思うがままに書き記した文章のことである。

添削3
(原文✕)そこで、企業や公共団体などから、資金提供を預かり、
(修正案)そこで、企業や公共団体などから、資金を預かり、
(修正案)そこで、企業や公共団体などから、資金提供を受け、
→細かいところまで気配りを。「提供を預かる」とはいいません。

理想の農業の別の意見

(理想)家庭に一つ家庭農園がある農業。
(理由)自給自足が達成でき、食糧自給率の回復、水の無駄遣い、運搬の際、発生する排気ガスによる環境破壊、後継者不足などによる人材不足なども一挙に解決可能だから。
(実現策)政策としては、農業文化の構築。たとえば、学校で農業教育を行い子どものころから農業を身近なものとする。家庭には、農園設置の助成金による全額支給、栽培方法などを伝授する。伝授する方法は、人々の目に触れるTV・YouTube番組や自治体での無料講座、各企業への出前授業など。

理想なのだから、思い浮かべるだけでウキウキワクワク。それでいて実現したら、多くの人がハッピーになれるものがいいのかなあといつも先生は思っています。

小論文
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