牛肉や乳製品を減らす運動についての大学入試小論文解答例です。
牛肉や乳製品を減らす運動について
私は、牛肉や乳製品を減らす運動に反対する。なぜなら、人間の飼育下にある個体であっても、彼らの生きる権利を奪うべきではないと考えるからだ。 そしてさらに,この考えには主に次の二つの問題がある。
一つ目は、二酸化炭素排出量についての問題だ。本文によれば,牛一頭が一年で排出する二酸化炭素量は車一台の年間排出量に等しいとされる。この結果は、もしウシが人間の管理下になく野生の状態であった時でも変わらないだろう。それにもかかわらず、生理活動による問題を車の問題よりも優先的に解決しようとするのは身勝手すぎるのではないだろうか。そもそも、ウシよりも二酸化炭素を多く輩出しているのは火力発電や科学産業の 工場などである。それらに対する今以上の強力な制限や排出量の規定を定めるべきだ。家畜による排出量削減を求める運動を行っている人々は、優先順位を見誤っているように感じる。
二つ目は、食料の質と量についてだ。現状として、人間が接種するタンパク質の源は牛肉や豚肉、鶏肉などであり、そのなかでも牛肉はファストフードなど、多くの場面で用いられている。これらの代わりとなる質と量を確保でき、さらに生産過程で排出する二酸化炭素量が少ない製品を先に開発すべきだ。これらの開発より先に家畜の肉を廃絶しようとするのは時期尚早だと感じる。もし革新的な代替肉が開発されるより先に牛肉や乳製品が 廃絶されてしまえば、次に犠牲になるのは豚肉や鶏肉などだろう。
人間のエゴによって、 例え家畜であっても他の生物たちに悪影響を及ぼすことはあってはならない。家畜の削減の運動が加速していけば、家畜としてのウ シは必然的に価値を失い、殺処分や自然に適応できない個体の増加などさらに多くの問題 を生む。我々が行うべきことは家畜についてではなく、人間が産んだ問題の解決である。
事実確認
(原文)この結果は、もしウシが人間の管理下になく野生の状態であった時でも変わらないだろう。
→人間の食糧の源のために、意図的に増やしてきた食用牛が減るので、ウシの数自体は減るのかな。
→違った視点からは、食用牛(ウシ)減ると結果として、食用牛を我々に届けるため運搬の際の二酸化炭素の排出が大幅に減るのかな。牛を運ぶトラックや船からですね。
コメント