日本の医師不足についての大学入試小論文解答例

日本の医師不足についての大学入試小論文解答例【医学部】です。

日本の医師数と病院数グラフ
【問題】日本の医師不足解消のために施策について、あなたの考えを述べよ。

日本の医師不足についての小論文解答例

日本の医療水準は他国と比べても高いが、課題としてあげられるのは医師不足であると思う。日本の医療に対する不満として一番よく聞かれるのが待ち時間の長さだ。これは医師不足による影響の一つであるだろう。

医師数不足という課題解決のためにはAIとの連携が必要不可欠であると私は考える。医師という職業は人の命を預かるという責任重大な仕事である。しかし、人間には疲労がつきものだ。現在の日本の医師不足という現状において、一人の医師の負担が重い。その点、AIの最大の利点は、疲れないことだ。単純作業を一定の割合で繰り返すことができる。また、過去の医療データや診察記録の処理といった人間では時間がかかる作業を短時間で行うことも可能だ。これは診察の時間短縮になり日本人の医療への不満である待ち時間の長さ解消につながる。

しかしこのAIのメリットは既に世に知られている。では、なぜ一般的な医療体制では、AIが普及していないのか。それはAIへの信頼性の低さだろう。確かにAIは、可能性を指摘するだけだ。過信するのは危険である。実際に患者を見て、触れなければわからないことも多い。医師という「人間」が患者と直接コミュニケーションをとることも治療の一環として必要なことだ。

だから、医師とAIの連携が欠かせない。医師が行っている事務作業や情報収集などはAIに任せ、診断、治療を行うのは医師がするといった役割分担で医師の負担を減らすことが医師不足解決の手段であると私は考える。

日本の医師不足についての講評(一部抜粋)

医師不足に関する論文は理にかなっており、AIと医師の連携による提案は重要です。ただし、AIへの信頼性についてもう少し詳しく言及し、反対意見や潜在的な課題にも触れるとよかったです。

また、文の構成や表現が一部冗長であり、簡潔な表現を心がけると読みやすくなります。全体としては洗練されつつ、反対意見を含めたより包括的な論文に仕上げられると良いです。

【改善点】
文章表現:文章は一般的に分かりやすくまとまっていますが、いくつかの文で冗長性が見られます。文を簡潔にまとめ、言葉の重複を避けることで読みやすさが向上します。
(冒頭の修正案)日本の医療水準は他国と比較して高いが、医師不足が主要な課題となっている。患者の最も共通する不満は待ち時間の長さであり、これは医師不足に起因するものと考えられる。

具体例の追加:AIと医師の連携に関して、もっと具体的な例を挙げると、アイディアがより説得力を持ちます。特定の医療シナリオや成功事例を引用すると良いでしょう。

対立する立場の考慮:反対意見や懸念に対処すると、論文がよりバランスを取り、信頼性を高めます。AIの信頼性の低さに対する反論や対策を述べると良いでしょう。

日本の医療の考えられる王道な政策

➊医療従事者の負担を減らすような制度設計やICT・AIの活用
➋予防医療を確立し、健康な高齢者を増やす取り組み(他国に比べて医師の割合が少ないのをカバーできる。)

【一般論】医師不足解消の施策

医師教育の拡充:医学部の定員増加や新たな医学教育プログラムの導入により、将来の医師供給を増やす。

効率的な医療制度改革:待機時間短縮のための制度改革や業務効率化の推進。例えば、電子カルテの普及や診療報酬制度の見直し。

地域医療の促進:地域への医師の配置を促進するための助成金や福祉施設との連携を強化し、地域における医療提供体制を整える。

外国人医師の受け入れ強化:資格認定プロセスの簡素化や外国人医師の日本での働きやすい環境整備により、外国人医師の受け入れを促進。

テレメディシンの普及:テレメディシンの活用により、地域差や物理的な距離による医療アクセスの格差を減少させ、患者への迅速な医療提供を実現。

小論文
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