【2021年度】横浜市立大学国際商学部の小論文解答例「ダイバシティ」

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【2021年度】横浜市立大学国際商学部の小論文解答例「ダイバシティ」です。

【問題】問4.下線部Cのように「〈日本にある日本企業の日本人による〉イノベーションなどという発想は無意味である」と筆者は主張している。それでは、多様な人材を企業が雇用するメリットとデメリットにはどのようなものがあるだろうかあなたの考えを説明せよ。〔300字〕
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多様な人材を企業が雇用するメリットとデメリットの小論文解答例

多様な人材を企業が雇用するメリットとして、1つの問題に対して様々な観点から取り組むことが可能になることが挙げられる。人種、性別、年齢などの異なる多様な人材を雇用することで、それぞれが異なったアイディアを持ちよることが可能になる。結果として議論が活発化し、より洗練された答えを出すことができるようになると考える。

一方、デメリットとして、思想、信仰宗教などによる根本的な価値観の違いが挙げられる。ある国の人にとっては、何の問題のない、常識的なことであっても、別の国の人にとっては到底受け入れ難いものである、といったときがある。この場合、両者における考えの違いがあまりに大きく、議論が全くまとまらないということが考えられる。

多様な人材を企業が雇用するメリットとデメリットの講評(抜粋版)

全体として、論文は多様性のメリットとデメリットを均衡良く検討していますが、もう少し具体例を交えて説明することで、論文の深掘りができると良いでしょう。異なるバックグラウンドが具体的に「どのように企業の業績に影響を与えるか」「異なる文化や言語バックグラウンドがビジネス戦略にどのように貢献するか」について、詳細な視点が追加されるとより強力な論拠となります。

ダイバーシティに関する視点

ダイバシティ推進メリットデメリット図解

<メリット>
・多様な価値観を持つ世界中の顧客ニーズにマッチするような商品開発やサービス提供が可能
・少子高齢化に伴い人手不足の深刻化してきおり、それを補う働き手の確保につながる
・多様な人材は異なる文化や消費者のニーズに敏感であり、これが企業が国際市場でより柔軟に適応し、競争力を強化につながる。

<デメリット>
・コミュニケーションの部分で課題(情報を正確に伝えることが難しかったり、誤解を与えたりと予期せぬ認識の齟齬が発生する可能性)
・アイデアや意見が出過ぎて、生産性が落ちる可能性
・多様なチームをリードするためには、リーダーシップスキルや文化的な理解が求められ、これが不足するとチームの調和が損なわれる可能

<解決策>
・ダイバーシティに関する指針を明確にすることが大事
・一人ひとりの従業員の意見を尊重する
・属性に囚われることなく成果で評価する

■トレーニングと教育プログラムの導入
異なるバックグラウンドを持つ従業員向けのトレーニングや教育プログラムを提供することで、相互理解やコミュニケーションスキルの向上が期待できます。これにより、異なる価値観や文化に対する理解が深まり、チーム全体の協力が促進されます。

■ダイバーシティを尊重する企業文化の構築
企業は、異なるバックグラウンドを尊重し、受け入れる文化を醸成する必要があります。リーダーシップからの積極的なサポートや、異なる意見を歓迎する風土を醸成することで、価値観の衝突や対立を最小限に抑えることができます。

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