日本語と英語のどちらが大事の大学入試小論文解答例【文学部】です。
日本語と英語のどちらが大事の大学入試小論文解答例
<構成>
第一段落:英語の使用する機会は増える(主張)
第二段落:英語の使用する機会は増える理由
第三段落:グローバル化での職場の例
第四段落:グローバル化での英語の拡大
英語の使用する機会は増える(主張)
将来は、日本でも英語が使用される機会は非常に増えると考えられる。現在は、学校生活や職場で英語が使用されるのは、英語の授業や外国人と仕事をする時に限られているのが一般的だろう。しかし、今後はその範囲が広がり、日常的な日本人同士の会話でも使用されると予測する。
英語の使用する機会は増える理由
なぜなら、効率重視を考えた時、日本語より英語の方が利便性が高いからである。本文で述べられている通り、現代は人やモノが国境を超えて移動するグローバル時代だ。日本では多くの外国人が働き、同様に海外でも多くの日本人が仕事をしている。
グローバル化での職場の例
例えば、仕事上で、海外の社員と話し合った話題を、日本の社員に報告する場合だ。海外の社員とは当然英語で会話をするが、日本人の社員にはその都度日本語に変換したものを報告すると考えた時、明らかに効率が悪い。海外との繋がりがある会社では、一貫して英語を使用する方が円滑に作業が進む。また教育では、読み書きの力よりも話す力が重要視されてきている。話す力の上達スピードをあげるためには、日常生活での使用が効果的だ。
グローバル化での英語の拡大
このように、グローバル化した現代に適応することを考える意味では、英語の使用は確実に拡大していくだろう。しかし、これは現在の日本がアイルランドのように母国語が消滅しつつあり、母国語も話せるバイリンガルであってほしいと願うような状況にいないからだ。英語が話せないからこそ、英語に憧れを抱くことがあるだろう。英語での会話が基本になり、憧れというものが消えたとき、初めて母国語への愛着が湧くのだ。幸いなことに日本語には英語とは違う良さがある。細かな絶妙な感情を豊富な言葉と接続詞を使い分けて伝達することができる。このような日本語の使用は、日本に暮らす中で、今後出会う多くの日本人と柔軟なコミュニケーションがとれることからも続いていくと考えられる。
以上のことから、これからの日本では、あくまで日本語という土台があった上で、効率を求めるために英語を話す機会や場面は増えると考えられる。
日本語と英語のどちらが大事の大学入試小論文解説一部公開
3段落目と4段落目のつなぎの部分と一部文の順番を入れかえ修正しました。
話す力の上達スピードをあげるためには、日常生活での使用が効果的だ。このように、グローバル化した現代に適応することを考える意味では、英語の使用は確実に拡大していくと考える。
たしかに、このことは現在の日本がアイルランドのように母国語が消滅しつつあり、母国語も話せるバイリンガルであってほしいと願うような状況であったら、また違っていたであろう。幸いなことに日本語には英語とは違う良さがある。細かな絶妙な感情を豊富な言葉と接続詞を使い分けて伝達することができる。このような日本語の使用は、日本に暮らす中で、今後出会う多くの日本人と柔軟なコミュニケーションがとれることからも続いていくと考えられる。英語が話せないから、英語に憧れを抱いているが、英語での会話が基本になり、憧れというものが消えたとき、ますます母国語への愛着が湧くだろう。
(略)
【添削4】
(原文△)しかし、今後はその範囲が広がり、日常的な日本人同士の会話でも使用されると予測する。
(修正案)今後はその範囲が広がり、日常的な日本人同士の会話でも使用されると予測する。
⇒「現在は、(限定的)である。今後は、(日常的に)になると予測する。」と広がりを見せるだけなので、「しかし」を使うまでもない気がします。
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