若者の労働意欲の低さについての大学入試小論文解答例です。
若者の労働意欲の低さについて
私はこの現代社会の現状が理不尽なものであると考える。なぜなら、若年層が「夢」を持てない原因が根本的に政府の政策にあるからだ。その原因として、例として次の三つのことが挙げられる。
一つ目は、終身雇用制度や年功序列制度による就職初期から中期までの賃金の低さだ。これらの制度は優秀な人材に安定した労働場所や賃金を保証する一方で、必要のない人件費を無能な労働者に支出しなくてはならない。この無駄な支出は、就職したばかりの優秀もしくは成長する見込みのある人材の労働意欲の低下につながりかねない。政府は、早急に これらの制度の撤廃や、補償を与える対象の 条件の厳格化といった修正を行うべきだ。
二つ目は、政府による高齢者優先の政策だ。コロナ禍において社会を支える労働者よりも高齢者が優先的にワクチン接種を受けていたように、政府はしばしば若者の優先度を高齢者以下に設定する。コロナの例で言えば、ワクチンが接種可能になってからほとんどの労働者がワクチン接種を終えるまでに半年以上が経過していた。この半年でさえ労働者が優先的に、もしくは同時進行でワクチン接種を受けていれば、今よりは経済的なダメージを受けていなかった可能性がある。
政府は人気取りのためだけでなく、経済の現状も考慮して施策を行うべきだ。
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