個人情報の取扱いの大学入試小論文解答例【商学部】社会科学系です。
個人情報の取扱いについての小論文解答例
<構成例>
1.個人情報の取扱いについての意見
2.ビックデータのメリット
3.ビックデータのデメリット
4.個人情報の取扱いについてまとめ
個人情報の取扱いについての意見
私は、企業のマーケティングや顧客サービスの向上のために個人情報が利用されることについて、企業と消費者両方にとってメリットをもたらしてくれると考える。
ビックデータのメリット
ビックデータの進展によって、多くの顧客情報を処理・分析し、企業のマーケティングに活かす事が可能となった。このメリットとして、企業は消費者が何を求めているのかを的確に掴み、ニーズに合った製品や商品を顧客一人一人に推奨し、販売することができる。例えば、アマゾンでは「この商品を見たお客様はこれも見ています」という商品推奨を行なっている。これはビックデータが多くの顧客の購買行動を分析し、似ている顧客の購買行動から推奨する商品を割り出し行なっている。これは消費者にとっても自分が本当に求めているもの、あるいは自分に合っているものを見つける事ができる。個人情報の活用は企業と消費者両方にとってメリットとなると考える。
ビックデータのデメリット
しかし過去には、企業が管理していた個人情報が流出するといった事件が起きている。これは、個人情報を扱う上で1番気をつけなければいけないことだ。情報の漏洩には、サイバー攻撃以外にも企業の内部の人間が意図して漏洩するケースもある。その事例がベネッセの個人情報漏洩事件だ。これは派遣社員としてベネッセのグループ企業に勤務していたエンジニアが、情報を持ち出し名簿業者に売却したという事件だ。この事件によりベネッセは経営赤字となり重大な打撃を受けた。個人情報の利用には大きなリスクもある。確実に安全といえる管理システムを実現することは難しいかもしれないが、強度を上げていかなければならないと考える。
個人情報の取扱いについてまとめ
これらのことから、ビックデータによる個人情報のマーケティングへの利用は、企業と消費者にとってメリットとなり、画期的な方法だと考える。しかし、個人情報の漏洩は確実に回避しなければならないし、管理システムの向上を行なっていくべきだと考える。
個人情報の取扱いについての小論文の添削一部公開
【用語解説】
(原文)アマゾンでは「この商品を見たお客様はこれも見ています」という商品推奨を行なっている。
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