翻訳活動についての大学入試小論文解答例です。
翻訳活動について
翻訳という活動はこれからもますます必要性が高まると考えられる。同時に翻訳を仕事とする人も増加するだろう。
なぜなら、今後さらに多くの国同士が繋がるようになると予測するからだ。グローバル化が進み、外国と繋がりがあるニュースの報道が増えてきている。
一つの例として、スポーツが挙げられる。野球では外国の野球チームに所属している日本人選手がいる。外国での試合であれば、当然解説も英語で行われる。それを日本で放送するとなると、英語解説を日本語に翻訳する作業が入る。また、オリンピックやその他大会などのインタビューは、日本人選手だけに行われるわけではない。多くの国の選手にコンディションや感想を聞き、放送する時は翻訳が必要になる。
では、翻訳をするうえで重要なこととは何か。それは、どれだけ相手が理解できるよう伝えることができるかだ。単純に単語ごとに訳を調べて並べることは、大抵の人ができるだろう。しかし、それは本当の意味で翻訳ができているとはいえない。筆者が述べているとおり、まず自分自身がその分野についての知識を持ち、脈絡がある文章を作る能力が必要だと考える。例に挙げたスポーツであれば、基本的なルールや技・ポジションの名称などの知識がなければいけない。
次に、文章構成能力だが、意外にも不足している日本人は少なくない。若い世代になるほど、自分で考えて文章を作る経験が充分ではない。今ではインターネットで検索をすると、その場面に応じたテンプレートの文章が沢山出てくるからだ。知識を身につけるのは大人になってからでも遅くない。しかし、文章構成能力は年齢を重ねるにつれて癖が定着し、直しづらい。そこで、義務教育のうちから、日本語を正しく使用できるようにするための活動をしていくべきだと考える。自国の言語を正しく理解することが、他国の言語理解にも繋がる。
以上のことから、翻訳という活動をしている人、またこれからそういう仕事に就こうと考えている人は、まず日本語を正しく使用できる能力を身につけるべきだと考える。
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