ジェンダー・フリーについての大学入試小論文解答例【全学部共通】です。
ジェンダー・フリーについて(解答例)
【前提・主張】共同生活をする上で役割分担を決めることはとても大切だ。しかし、女か男かの「性」によってそれぞれの仕事の内容を定めるというのは私も不平等だと感じた。また、それによって生きづらさを感じる人もいるだろう。そこで、私は本文中にある「能力」や「意欲」によって、役割分担を決めるべきだと考える。
【体験談】私自身、アニメを見たり漫画を読んだりしていると確かに妻が家事をして夫が働きに出るというような光景をよく目にする。それが多数派であるということは間違いない。しかし、だからといってそうしなければならないと定められているわけではないのだ。実際に、私の両親は共働きのため、父が料理や洗濯をすることがある。私のような共働きの家庭だけでなく、様々な事情を抱えた家庭が世の中には沢山存在する。だからこそ、互いの個性を尊重し、話し合いを行った上で役割分担を決めることは必要だと思う。
【提案】私は、夫婦は互いの苦手なところを補い合い、そして支え合うことの出来る関係であるべきだと思う。「女だから」とか、「男だから」という考え方を捨て、互いを尊重した上で役割分担を決めることでジェンダー・フリーに繋がっていくのだと思う。
【まとめ】以上のことから、家庭内における夫と妻の役割分担は互いの個性を尊重し、能力や意欲をもって定めていくことが最も重要だと考えた。
ジェンダー・フリーについて(添削一部公開)
意見→具体例からの理由→まとめというオーソドックスな展開であり、主張が一貫しており、体験からのその理由を述べている点において、説得力もありました。
さらに上を目指すアドバイス。「独自性ある着眼点」というのも常に頭の片隅においておきましょう。
<独自性ある着眼点のコツ>
「独自性ある着眼点」を記述するコツとしては、1つは、「少し未来」の視点をもつことです。もしかしたら、「少し未来」にこうなっているかもしれない、あるかもしれないという想像力があれば、極論ですがなんでも提案できます。今回のテーマであれば、クローンAI(自分の分身)の誕生も、そんなに遠い未来の話ではないとして、家庭での役割は、時代に応じて、柔軟に対応させていくべきとか。
さらなるコツ、「組み合わせ」や「当事者意識」について触れていきます。
(略)
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