外国語学部の大学入試志望理由書の例です。
【ある人の例】大学入試志望理由書の例(外国語学部)
貴学を志願する理由は、2点あります。1点目は、昼は外国語学校に通う予定の私にとって、2部の生徒が1部と同じ講師によって同じ内容の授業を受けられるというのは魅力である点です。もう1点は、2部に所属していながらも留学・海外研修プログラムに参加出来るという点に魅力を感じたからです。
入学後は、様々な外国語の習得と国の文化や環境を学びたいです。そのために、貴学と外国語学校の両立をして、昼は外国語学校で徹底的に言語を学び、夕方からは国際的な知識を深めるために貴学の講義を受けたいと考えています。特に〇〇教授の異文化理解という分野では、私が求めている国際的な知識が得られるのではないかと思いました。
また留学・海外研修プログラムと国際交流プログラムについては必ず参加したいです。実際に私が高校での海外研修に参加した際、今まで知らなかった文化や人の温かさなどを経験し、今後も出来るだけ多くの国へ行って、人や文化に触れたいと思ったからです。多くの海外協定校を持つ貴学では、自分が興味を持った国への留学が可能だと思いました。さらに、全国通訳案内士の資格の取得にも力を入れたいと考えています。
卒業後は、飛行機の客室乗務員になるという目標を実現させたいです。私は、人の気持ちや異文化まで十分に理解出来る客室乗務員になりたいです。そのために、入学後の学習計画を実行し、貴学の講義を受ける中で培う力や、留学・海外研修プログラムに参加して初めて分かる、現地でしか体験することが出来ないことを最大限に吸収したいです。
【添削・アドバイス】大学入試志望理由書の例(外国語学部)
1.最初の志望理由の明確化
志望理由を説明する際、2点を挙げていますが、それぞれの理由を少し具体化して補強すると良いでしょう。特に、なぜ「1部と同じ内容」が魅力的なのか、「2部に所属しながら留学が可能」である点が他大学と比べてどう特別なのか、を説明すると説得力が増します。
例:「1点目は、2部の生徒が1部と同じ講師による高品質な授業を受けられる点に魅力を感じたからです。この仕組みは、私が外国語学校と両立しながら質の高い学びを得る上で最適だと考えました。2点目は、2部に所属していながらも留学・海外研修プログラムに参加できるという点です。他大学ではこのような柔軟なプログラムが少なく、留学を希望する私にとって大変魅力的でした。」
2.学習計画の具体性
「様々な外国語の習得」「国際的な知識を深める」といった目標は良いですが、具体的な計画をさらに盛り込むと良いです。また、「昼は外国語学校」「夕方は貴学」という両立の具体例を出すとリアルなイメージが伝わります。
例:「入学後は、昼間は外国語学校で英語とフランス語を集中的に学び、夕方からは貴学で国際関係や異文化理解の講義を受講することで、幅広い視点を養いたいと考えています。〇〇教授の『異文化理解』に特に関心を持ったのは、異なる文化間でのコミュニケーションを深く学び、それを将来の実務に活かせると感じたからです。」
3.留学への意欲をさらに具体化
高校時代の海外研修の経験を、もう少し具体的にすると説得力が増します。また、「多くの海外協定校」という表現を、志望大学特有の魅力として強調しましょう。
例:「高校時代に参加した海外研修では、アメリカの現地学校を訪問し、クラスメートと直接交流することで、教室では学べない文化の違いや考え方に触れる貴重な体験を得ました。この経験を通じて、より多くの国や文化を理解したいという思いが強くなりました。貴学は多くの海外協定校を持ち、幅広い選択肢の中から自分に最適な留学先を選べる点が非常に魅力的です。」
4.目標と学びのつながりを強調
将来の目標(客室乗務員)と貴学での学びがどう結びついているのかを、具体的なスキルや経験に落とし込むと良いでしょう。
例:「卒業後は、客室乗務員として働くという目標を実現したいと考えています。ただし、単にサービスを提供するだけでなく、異文化を深く理解し、人々の気持ちに寄り添える存在でありたいです。そのために、貴学での異文化理解の学びや留学での実体験を通じて、文化的背景の異なる人々と適切にコミュニケーションを取る力を磨きたいと思っています。また、全国通訳案内士資格の取得も目指し、訪日外国人に対しても安心感と信頼を提供できるようになりたいです。」
■全体構成例
志望理由(具体化し、貴学独自の魅力を強調)
学習計画(外国語学校との両立や具体的な学びの内容)
留学・海外研修への意欲(過去の経験と貴学で得たいこと)
将来の目標とその実現のための学び(学びと目標をつなげる)
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