【2023年度】大阪経済大学商学部の小論文解答例「フィアレスな組織」

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【2023年度】大阪経済大学商学部の小論文解答例「フィアレスな組織」です。

【問題】フィアレスな組織をつくるためには、何をする必要があるか、あなたの意見を記述しなさい。
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大阪経済大学商学部(2023)の小論文解答例

フィアレスな組織をつくるためには、部下と上司といった上下関係の緩和をする必要があると考える。責任の大きさには変化をつけず、上下関係だけをなくすことで皆が意見を伝えやすく、互いに尊敬しあえる関係になると考える。

確かに、上下関係がなくなると、指揮命令がしにくくなる。情報の共有やコミュニケーションが取りずらくなるなど、組織をスムーズに運営することが困難になる。また、責任を請け負う人の言葉に強制力がなくなるため理不尽に責任を負う可能性も考えられる。

しかし、指揮命令がなくとも、組織をスムーズに運営することができると考える。上下関係がなくても、情報を共有する役職を与えることで可能にできる。上下関係がないことで、よく問題に挙がる上司からのパワーハラスメントなども行われなくなる。これにより、離職率を大幅に下げることができ、同じ職場で働く人との関係も深まることにつながっていくと考える。責任を負う人も含めた意見共有を行うことで理不尽はなくなると考える。

以上のことから、フィアレスな組織をつくるためには、部下と上司といった上下関係の緩和が必要である。

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大阪経済大学商学部(2023)の小論文解答例の添削・アドバイス

1. 論理の流れを明確にする
 文章の各段落の間に、論理の流れを補強する表現を追加すると、主張がより強固になります。例えば、各段落の冒頭に「確かに〜」「しかし〜」などの逆説的な接続詞は使われていますが、より自然な展開が可能です。

例:
「確かに、上下関係がなくなることで指揮命令がしにくくなるが、そのデメリット以上に多くのメリットがあると考えられる。」
「また、離職率低下の効果も期待でき、さらにチームの一体感が深まるだろう。」

2. 具体例やデータを示す
説得力を増すために、他の企業や事例から具体的な成功例を紹介するか、仮説を裏付けるデータを挙げるとよいでしょう。これにより、理論に現実味が増し、読み手の理解を助けます。

例:「例えば、実際に〇〇社ではフラットな組織形態を導入し、業務効率が向上し、離職率が20%低下したとの報告がある。」

3. 文末の表現を工夫する
 「と考える」という表現が何度か繰り返されています。別の言い回しにすることで、文章にバリエーションが生まれ、読み手に対する印象が柔らかくなります。

例:「と考えられる」「といえる」「期待できる」など、類似表現を活用する。

4. 誤字の修正
「取りずらく」→「取りづらく」

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大阪経済大学商学部(2023)の小論文の全体修正案

フィアレスな組織をつくるためには、部下と上司といった上下関係の緩和が必要であると考える。責任の範囲や重さには変化をつけず、上下関係をなくすことで、全員が意見を伝えやすく、互いに尊重し合える関係が築けるのではないだろうか。

確かに、上下関係が緩和されることで指揮命令系統が曖昧になるリスクがあるほか、情報共有がしづらくなり、組織の円滑な運営に支障が出る可能性も考えられる。また、責任を負うべき人の言葉に強制力がなくなり、理不尽な責任を押し付けられる恐れもあるだろう。

しかし、役職を役割に応じて明確に分担することで、上下関係のない組織でもスムーズな運営は可能である。例えば、情報共有の役職を新たに設けるなどの工夫により、上下関係の欠如による弊害を最小限に抑えられると考えられる。さらに、パワーハラスメントなどの上司による不当な行為が減少することで、離職率の低下も期待でき、職場内の人間関係も深まるだろう。責任者も含めた意見共有を行うことで、理不尽な責任転嫁も防止できるのではないか。

以上のことから、フィアレスな組織を実現するためには、部下と上司といった上下関係の緩和が一つの有効なアプローチであるといえる。

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