地球温暖化対策や「脱プラスチック」の動きが世界中で加速する中、株式市場で今もっとも熱い視線を集めているテーマの一つが「バイオマスプラスチック関連株」です。
政府のグリーン成長戦略や企業のESG投資への対応を背景に、植物由来のクリーンなプラスチック需要は今後爆発的な拡大が見込まれています。しかし、関連銘柄は化学大手からスタートアップまで多岐にわたり、「一体どれを買えばいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、バイオマスプラスチック市場を牽引する「本命主力株」、確かな技術力を持つ「実力株」、まだ市場に気づかれていない「隠れ株」、そして将来の大化けを秘めた「期待株」をプロの視点から厳選してご紹介します。
次なる大化けテーマ株をいち早く仕込みたい投資家の方は、ぜひ最後までチェックしてください!
1. なぜ今投資すべき?バイオマスプラスチック業界の現状と将来性

世界的な「脱炭素(カーボンニュートラル)」の潮流において、従来の石油由来プラスチックから環境配慮型素材への転換は急務となっています。その筆頭候補として市場が急速に拡大しているのが「バイオマスプラスチック」です。
バイオマスプラスチックの最大の強みは、植物などが成長する過程でCO2を吸収しているため、燃焼廃棄しても地球全体のCO2を増やさない「カーボンニュートラル」の特性を持つ点です。政府が掲げるグリーン成長戦略でも、2030年までにバイオプラスチックを大幅に導入する高い目標が設定されており、法規制や補助金による強力な後押しが続いています。
現在は原材料のコストや供給能力が課題となっていますが、だからこそ「いち早く量産体制を整えた企業」や「代替困難な特許技術を持つ企業」が、今後数十年にわたって莫大な富を生み出す可能性を秘めています。まさに国策に売りなし、中長期投資に最適な巨大テーマと言えるでしょう。
2. バイオマスプラスチック関連株 9選
投資スタイルに合わせて選べるよう、「本命主力株」「実力株」「隠れ株」「期待株」の4つのカテゴリーに分けて、今注目すべき9銘柄を一挙にご紹介します。
株式会社カネカ(証券コード:4118)

バイオマスプラスチック関連の「絶対的な本命」として外せないのがカネカです。同社が開発した100%植物由来の「カネカ生分解性ポリマー Green Planet」は、海水中で自然に分解される画期的な素材であり、世界的にも非常に高い評価を得ています。世界中の大手飲料メーカーや流通大手がストローや包装資材として採用を進めており、国内外での大型量産プラントの建設も加速中。市場の拡大を最もダイレクトに業績へ取り込めるトップランナーです。
三菱ケミカルグループ株式会社(証券コード:4188)

総合化学の巨人であり、環境配慮型素材の分野でも圧倒的なスケールメリットを誇ります。植物由来の生分解性プラスチック「BioPBS™」は、高い柔軟性や耐熱性、ヒートシール性(熱による接着のしやすさ)を備えており、紙コップのコーティング材や農業用マルチフィルム、食品包装など幅広い用途で実用化されています。世界的な供給網と強固な顧客基盤を武器に、市場のインフラを握る主力株として安定感は抜群です。
株式会社クレハ(証琴コード:4023)

高い技術力を持つ高機能素材メーカー。同社は、100%バイオマス原料から製造可能な「PGA(ポリグリコール酸)」などの樹脂開発で強みを持ち、シェールガス掘削用の部材などニッチながらも高付加価値な市場で存在感を放っています。環境負荷を下げつつ、従来の石油由来を上回る耐久性やガスバリア性を実現する技術力は、世界中の産業界から評価されており、堅実な業績拡大が期待できる実力派です。
ユニチカ株式会社(証券コード:3103)

トウモロコシなどの植物由来の原料から作られるポリ乳酸(PLA)樹脂「テラマック」を早くから手掛けるパイオニア的企業です。繊維、不織布、フィルム、樹脂成形品と、用途に合わせた多様な形態へと加工できる優れた技術力を持っています。エコバッグや食品トレイといった身近な製品から産業資材まで、すでに多くの実績があり、実需の伸びに比例して再評価される可能性が高い銘柄です。
凸版印刷株式会社(証券コード:7911)

印刷大手のイメージが強い同社ですが、実はパッケージ(包装材)の分野で世界最先端の技術を持っています。石油由来のプラスチック使用量を大幅に削減し、バイオマス原料を配合した高機能パッケージを数多く開発。国内の主要な食品・トイレタリーメーカーへ供給しています。「化学メーカー」という枠組み以外からアプローチし、すでに巨額のバイオマスプラスチック関連売上を立てている、まさに強力な隠れ株です。
アキレス株式会社(証券コード:5142)

シューズやプラスチック成型品、断熱材などを展開する老舗メーカー。同社は、植物由来のバイオマスウレタンフォームや、バイオマスプラスチックを使用した高機能フィルムの開発に成功しています。自動車の内装材や建材など、一般の消費者からは見えにくい「BtoBのサプライチェーン」の中にしっかりと環境配慮型素材を組み込んでおり、ニッチながら底堅い需要を掴んでいる隠れた実力企業です。
大日本印刷株式会社(証券コード:7912)

凸版印刷と同様、パッケージ分野において環境配慮型素材の導入を猛烈に推進しています。サトウキビの残渣(搾りかす)などを利用したバイオマスプラスチック包装材「DNP植物由来包材 DNP Green Packaging」シリーズを展開。環境意識の高い大手グローバル企業の製品包装に次々と採用されています。ESG投資の資金が流入しやすい「隠れた環境関連優良株」として外せない存在です。
株式会社ユーグレナ(証券コード:2931)

微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)を活用した事業を展開するバイオベンチャー。同社は、藻類が体内に貯蔵する高分子成分を用いた「パラミロンプラスチック」の開発に注力しています。これは100%植物・藻類由来であり、さらに優れた分解性と加工性を両立させる次世代素材として、各業界から熱い視線を浴びています。商業化・量産化に目処が立てば、株価の爆発的な起爆剤になるポテンシャルを秘めた期待株です。
大倉工業株式会社(証券コード:4221)

合成樹脂フィルムの国内大手であり、農業用マルチフィルムや包装用フィルムで高いシェアを誇ります。同社は生分解性プラスチックやバイオマスプラスチックを用いた次世代フィルムの開発・製品化に力を入れており、特に農業分野における「使用後にそのまま土に還るフィルム」の需要拡大の恩恵を大きく受ける位置にいます。中小型株ならではの身軽さがあり、環境テーマの物色が進んだ際の値幅効果が期待できる一社です。
3. まとめ:国策テーマ「バイオマスプラスチック関連株」の投資戦略
バイオマスプラスチック関連株は、一時的な流行で終わる一発屋のテーマではありません。国が推進する「2050年カーボンニュートラル」の実現に向け、長期にわたって市場が拡大し続けることが約束された、典型的な「息の長い国策テーマ」です。
投資戦略としては、カネカや三菱ケミカルのような**「本命主力株」をポートフォリオの軸(中核)として据えつつ、高い技術力を持つ「実力株」や、まだテーマ株として買い進まれていない中小型の「隠れ株・期待株」をスパイス的に仕込んでいく**のが王道かつ賢明なアプローチと言えるでしょう。
世界的な環境規制の強化やESGマネーの流入は、今後さらに本格化します。ぜひ本記事でご紹介した厳選銘柄を参考に、あなたの投資スタイルに合った環境テーマ株を、今のうちからポートフォリオに仕込んでみてください。
コメント