べーシックインカムの是非についての大学入試小論文解答例

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べーシックインカムの是非についての大学入試小論文解答例です。

【問題】BI(べーシックインカム)導入のメリットに対し、どのような反論や批判が可能であるか。あなたの考えを400字で論じなさい。
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べーシックインカムの是非についての大学入試小論文解答例

本文ではBI(べーシックインカム)を、生存を保障することを目的としているものだと述べ、人々の生活向上におけるメリットが述べられている。その中に地方に住むことのメリットが書かれているが私はこの考え方に反対である。

人間の労働意欲はやはり現段階よりも良いものを得たいという意識や、それを必要とすることによる向上心によって生まれる。そのため他者と自分の比較が重要な意味を持つ。しかし本文で述べられているような、個人の意欲に応じて住む場所が決められてしまえば、地方での個人の向上心と都市部にすむ人々の向上心の差は広がる一方だろう。すべての人が向上心を持たずに地方に住むことを選択しているわけではないが、必然的に都市部と地方での格差が何かしらの面で生じる可能性が高いと言える。

これらのことより、BI(べーシックインカム)は表面上社会問題を解決しているように見えるが、新たな問題を生む可能性を秘めているとも言えるため、さらなる検討が必要だと考える。

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べーシックインカムの是非についての講評・添削

この文章は、BI(ベーシックインカム)に対する批判的な視点を明確に述べており、地方と都市部の格差に焦点を当てた興味深い議論を展開しています。いくつかのを以下に示します。

序論部分を整理し、問題提起を明確にする
最初の段落で「本文では…」とありますが、どの具体的な主張を批判するのかを明示すると、読者が論旨をつかみやすくなります。例えば、本文のどの部分が問題であるかを具体的に述べると、より明確な対立軸が生まれます。

例:「本文ではBI(ベーシックインカム)が、生存を保障し、地方での生活の安定に寄与するものとされています。しかし、私は地方に住むことがBIの恩恵として語られている点に異議を唱えたいと思います。」

地方と都市部の向上心に関する議論を具体化する
「向上心」や「比較が重要な意味を持つ」という部分を、より具体的な例やデータに基づいて説明すると説得力が増します。どのような状況で地方と都市部の「向上心」に差が生まれるのか、実際のケースを挙げるとよいでしょう。

例:「例えば、都市部ではより多くの企業や教育機関が集中しており、競争環境が整っているため、個々のスキル向上やキャリア形成の機会が多いと言えます。一方、地方ではそのような機会が限られることが多く、結果として、自己啓発や意欲の格差が拡大する懸念があります。」

結論部分で主張を補強する
最後の結論部分では、BIに対する新たな視点や代替案についても少し触れると、読者に「さらなる検討が必要」という主張がより深く響きます。また、具体的にどのような「さらなる検討」が必要かを示すことで、提案としても力強い結論になります。

例:「そのため、BIを導入するにあたっては、地方と都市部の格差を縮めるための労働機会の確保や教育制度の改善など、補完的な施策が必要となります。これにより、BIが生む可能性のある新たな社会問題に対処できるのではないかと考えます。」

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べーシックインカムの是非についての全体修正案

本文ではBI(ベーシックインカム)が、生存を保障し、地方での生活の安定に寄与するものとして述べられている。しかし、私は地方に住むことがBIの恩恵として語られている点に異議を唱えたい。

人間の労働意欲は、現状よりも良いものを得たいという向上心や必要性から生まれるものであり、他者との比較が重要な役割を果たす。もし、本文で述べられているように、BIの影響で地方に住む選択が増えた場合、地方と都市部の間で意欲や向上心に差が生じる可能性がある。都市部には多くの企業や教育機関が集中しており、競争環境が整っている一方で、地方ではそのような機会が限られることが多い。これにより、地方と都市部の自己啓発やキャリア形成において格差が広がる恐れがある。

したがって、BIは一見すると社会問題を解決しているように見えるが、同時に新たな問題を生み出す可能性を秘めていると言える。BI導入にあたっては、労働機会の確保や教育制度の改善など、地方と都市部の格差を縮めるための補完的な施策を併せて検討する必要があると考える。

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